もっと緑茶を飲みましょう

週刊誌の編集長から、がんに関するお勧め本を紹介してほしいといわれ、あらためて持っているがんの本をはじめ、何冊かのがんの本を読みなおしました。新たに読んだ本で、これはいいと思ったのが、『ガンに効く生活』です。
この本はたいへんよくできていて、がん患者、家族にぜひとも勧めたい。
この本のよさは、わたしの原稿が掲載される週刊誌を読んでもらいたいと思います。この本の中の推奨する食べものの中にもあり、お勧めなのが、緑茶です。わたしも緑茶に関して、いろいろ書いてきましたが、この本の推奨リストに入っていることで、大いに自信を持ちました。
いまからでも遅くはありません。緑茶をしっかりとりましょう。
注目したいのは緑茶に含まれているカテキンの効果です。
からだの中に生まれる活性酸素は、非常に不安定でDNA、細胞膜などにくっついて酸化を進め、老化を早めることがわかっています。
活性酸素は、放射線によってもつくられます。放射線がDNAを切断して、細胞を変異させてがん化することは知られていますが、これは放射線が当たることで、体の中にある水が分解され、活性酸素が発生し、この活性酸素がDNAを切断するのです。
そこで、静岡県立大学環境科学部研究所の吉岡寿名誉教授は、DNAに緑茶の抽出液に茶カテキンの溶液を混ぜて、放射線を当ててみました。
すると、放射線によって活性酸素が生まれ、切断されるはずのDNAは切断されませんでした。放射線を当てたのに、茶カテキンの溶液が強力な抗酸化作用を持っているために、活性酸素をつくらせなかったので、その結果DNAが守られたのです。
これで、お茶のカテキンには、強力な抗酸化作用があることが証明されました。
お茶を1日10杯以上飲む人にがんが少ないという報告がありますが、お茶のカテキン活性酸素をつくらせなかったので、細胞のがん化を防いでいるともいえます。
カテキンがどのような働きをしているかはわかっていませんが、強い抗酸化作用を持っていることは確かなようです。
もうひとつ緑茶の効用を紹介しましょう。
アルツハイマー病になるマウスを使った実験で、緑茶カテキンの主成分である成分を直接マウスの体の中に入れると、アルツハイマー病になると現れる老人斑の面積が47〜54%減少しました。動物実験では、マウスに体重1kgあたり20mmgという量の成分を与えました。60kgの人なら1200mgという膨大な量になります。しかし、緑茶に換算したら500ミリリットル。1日1本緑茶飲料を飲みましょう。
毎日緑茶を飲むことを習慣にするといいでしょう。お茶をゆっくり時間をかけて飲むと、ストレスの解消にもなりますから、ぜひ朝からお茶を飲む習慣を身につけてください。
朝ご飯を食べたあとにお茶を飲んでいますか。最近、食後にお茶を飲む習慣が少なくなったそうですが、ぜひとも復活してもらいたい。
わたしの本を紹介しておきます。まず、『民間療法のウソとホント』健康食品が大ブームのいま、ぜひ読んで自衛してください。
測るだけで大丈夫』この本は、誰でも簡単にできて、効果のある健康法を紹介しています。この本にはフェイスブックもありますので、参考に。

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