死に方講義

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

 人にはさまざまな死に方がある。歌を歌いながらなくなる方が結構いるという。『広辞苑』の補訂で有名なフランス文学者の新村猛さんは、なくなる3週間ほど前からフランス革命の歌『ラ・マルセイエーズ』や同じく革命歌『インターナショナル』などを大きな声で歌っていたという。やがてのその歌声はハミングに代わり、小さくなっていったが、ときには30時間も続けて歌っていた。そして、最後まで話をしていて、すっと息が止まった。
 新村さんは戦前同志社大学の教授だったが、半ファシズム運動で投獄されたことがある。革命歌は、戦前の思い出がある歌だったのだろう。戦後も平和運動に力を尽くした新村さんらしい。
 歌は、別に革命歌でなくてもいい。童謡でも、好きな歌謡曲でも、歌いながら、幸せそうな顔をして、この世とおさらばする。いいでしょう。
 十分に生き、生きたことに満足し、死んでいく。
 そのためにも、しなければならないことがある。