2008-01-01から1年間の記事一覧

高齢者のための国連の働き

高齢者医療について、FM八ヶ岳で放送するので、いろいろ調べているときに、日本老年医学会のサイトを見て感心したことがある。 まず、老年医学会の基本的立場というものを読んでいたら、国連の「高齢者のための5原則」に乗っ取って活動するとあった。 国…

ラーゴムとオムソーリ

ともにスウェーデンの言葉である。「ラーゴム」はほどほど、「オムソーリ」は悲しみを分かち合うという意味だ。 ほどほどに生活ができる、ほどほどに楽しむことができる、ほどほどに生きていける。ほどほどに……。 悲しみをできるだけ少なくする、もし悲しみ…

冬のかゆみをとりたい

ちょっと長いのですが、冬のかゆみに関して、FM八ヶ岳の放送用の原稿をつくりましたので、ご覧ください。 ◆かゆい、かゆい。冬のかゆみのシーズンの到来 いよいよ冬本番。毎朝新聞を取りがてら、ウォーキングをしているのですが、泉ライン沿いに温度計があ…

またまた新しい言葉です

ネプリライシンといいます。この物質は、アルツハイマー病を発症させる原因となるアミロイドβを分解してくれます。このネプリライシンが60代になると減ってくるのです。これがアルツハイマー病が60代以降にふえてくる原因になっているようです。 ネプリ…

救急患者をことわりません

どのような急患でも受け入れることを表明している病院がある。病院の開設者が決めたことらしいが、開院以来25年間、急患をことわることなく、受け入れ続けてきた。 千葉県柏市にある名戸ヶ谷病院である。247床の民間の総合病院だ。取り上げたのは朝日新…

俳句とイーグルス

いよいよ12月、11月もいろいろなことがあったのだが、ブログでは書きたくないことばかり。 本当は書いて残しておかなければいけないのだが、書く気になかなかならなかった。 そんなとき、友人がライブに誘ってくれた。 ギター、ベース、キイボード、パー…

ある悲しみ

産婦人科医のいない町は滅びます。 これは、ある病院の院長の言葉です。 産婦人科医のいない町、つまり子どもが生まれない町。 確かに、そこは、人の暮らすところではないかもしれない。 この病院では、なんとか産婦人科を復活させようと、2年にわたり、さ…

富士見高原病院の病院祭り

昨年もお邪魔したのだが、今年も富士見高原病院の病院祭りに行って来ました。その報告をしたいと思います。FM八ヶ岳の放送用の原稿ですので、多少文章的には雑ですが、ご承知おきください。 これが外食のカロリーです。1患者さんの『足』になる 今回もい…

MなのかLなのか

義父の冬物を買いに、軽井沢のアウトレットに行った。友人のY夫婦と一緒に。94歳になる義父と旅行をしようと企てているのだが、電車での移動がむずかしいので、車で行こうと思っている。 そこで、その予行演習ということで、少々大きいミニバンを借りてい…

栗を拾いながら

今年はわが家の栗もたくさんなって、屋根にこつんと落ちてくる。先日、友人たちがくるので、栗拾いをして、カミさんに栗が入った黒米のおむすびを作ってもらった。ちょっと薄い紫がかった黒米のおむすびに黄色の栗がよく映える。味はもちろん、色合いも楽し…

3日間の仕事が30分で

これがわたしたちの使っているバインダー これがコンバインです わたしたちの田んぼは約2反部で、稲刈りをするのに3日間かかる。同じ広さの田んぼをコンバインですると約30分。3日間というのは、ふたりでやるからで、もっとたくさんの人数をかければ早…

たったふたりの稲刈り

稲刈りがはじまった。長坂町、塚川にある田んぼはきちんと整備され、大型のコンバインも入れる。かつては、棚田のような状態で、それを区画整理し、それぞれの田んぼを大きくとった。その費用は、数億円。そのおかげで、田んぼでの作業は機械化が進み、コン…

太っていないのに糖尿病になる日本人

1わずか数年で川崎市と同じ数の人が糖尿病になった 糖尿病の患者さんが増え続けています。2006年の統計ですが、糖尿病が強く疑われる人が820万人、糖尿病の可能性を否定できない人が1050万人。2002年の統計では、強く疑われる人が740万人…

ストーブを焚く

焚くという字からすると、薪ストーブのイメージがあるが、薪ストーブはまだまだ焚いていない。石油ストーブである。 義父の家でもデロンギのストーブが動き出した。デロンギストーブの暖かさは、まさにモアッとした感じで、家全体が暖まってくる。義父の家は…

わたしにとってジャズのはじまり

ジャズスタンダードと名付けられたCDを買ったのはいつのことだろう。 ビル・エヴァンスの枯葉、ケニー・ドリューのマイファニー・バレンタイン、ソニー・ロリンズの夜も昼も、レイ・ブライアントのエンジュル・アイズ、エロール・ガーナーのミスティ、ウイ…

すばらしい青空の下で

昨日、明野でワイン用の葡萄づくりをしている、知り合いの人の葡萄畑に今年実った葡萄を摘みにいった。毎年、この時期になると、葡萄摘みにいっているが、昨日はいままで出会った中でもベストテンに入る晴天だった。南アルプス、八ヶ岳、さらに富士山も一望…

インプットとアウトプット

脳にさまざまな情報が入ってくる。必要なものといらないものを分けて記憶していくのだが、さらに日記などをつけ、忘れないようにしている。 94歳になる義父も毎日手帳にメモを残し、さらに日記をつけている。 それでも覚えられないといっている。これはも…

あれ、ちょっと思い出せない

人の名前はとくにそう。顔は記憶にあるのだが、名前が思い出せない。頭の中で「うーん」とうなっても出てこない。あまり顔を見つめるのは失礼だし、よそ見をしながら考える。出てこない。こんなことはありませんか。 相手の名前が出てこないときにどうすれば…

医療費を抑える

ちょっと古くなるが、5月8日付の朝日新聞に長野県泰阜村(やすおか)村長の松島貞治さんが、医療費の抑制は、終末期医療の有り様によって大きく左右されると述べていた。 過疎の泰阜村では、日本全体より20年早く高齢化社会を迎え、20年早く高齢者がふ…

安かろう悪かろうという迷信

先日、医療情報を流しているサイトを読んでいたら、ある医師がジェネリック医薬品ついては厚生労働省の検査もいい加減だし、有効成分が効果を発揮する時間が足りないから、効かないと患者さんにいわれると述べていた。安易にジェネリック医薬品を使うのはど…

なだらかな坂道、それも下り坂

仕事場になっている部屋の前は、なだらかな坂道である。この道の先には、養魚場を営むMさん一家が住むだけで、ふだんは車が行き交うことも少ない。 しかし、このお盆の時期は、別荘にくる車が日に何台も通る。何台も通るといっても、都会ほどのせわしさはな…

義父は非戦といった

昨日、FM八ヶ岳の終戦特集の収録にいってきた。 義父は自身のシベリア抑留体験を語るために、ここ1ヵ月ほど70歳代に書いた自叙伝を何度も読み返し、メモをとり、放送に備えていた。 シベリア抑留の体験を時間内にまとめて発表することはむずかしいと思…

記憶の回廊

その扉を開けると、回廊が続いていた。回廊を進むと、扉がいくつも並んでいる。 10歳の扉、ものごころがついたころの扉、青春の扉、母や父の思い出の扉、祖父祖母の思い出の扉などなど、いくつもの扉がある。ちょっとのぞいてみたい扉もあるが、開けたくな…

待合室で訛りを聞く

昨日、義父を眼科に連れて行く。白内障の手術後1週間目のチェックである。10時過ぎについたときには、順番待ちの番号札の数は66だった。待合室は、夏休みになったこともあり、子どももいて、ほぼ満室。この日にきてほしいといわれ、予約は入っているの…

二階から目薬

もうすぐ94歳になる義父が白内障の手術を受けた。その手術の模様を紹介しよう。 手術日前より3日間ほど目薬を差すぐらいで特別なことはしない。手術当日も普通に朝食をとる。 病院に行って、手術着に着替え、何回か目薬を差し、血圧などを測る。心電図の…

は、め、ときたら…

次はなんでしょう。 義父の話。約1ヵ月前のこと。そのころは、わたしたちより少し時間がかかるが、ひとりでウォーキングをしていた。帰りが遅いので気になり、仕事場から自宅近くの坂道を見て驚いた。義父が倒れているではないか。すぐに飛び出し、義父の元…

足腰が丈夫というが、その実態は

長寿者の中でも、「百寿者」といわれる、100歳を超えても自立した生活をし、活き活きと暮らしている人たちがいる。 こういう人たちの体力年齢を『老いない、病気にならない、方法』(朝日新聞社発行)などのライターをしたときによく見たが、足腰の強さが…

バリヤフリーにしないわけ

以前、山内美郷さんがある雑誌で家を建て替えるときに、バリアフリーにしないといっていた。車椅子で生活されている人にとってバリアフリーは必須条件だが、家の中では伝い歩きができるなら、多少の段差があってもいいと思う。 義父と暮らしてみると、確かに…

支えるのは4本の足

93歳の義父に山歩き用のストックを2本購入した。従来のステッキを使っていたころと違い、背筋がまっすぐになり、少し遠方を見るようになった。前にかかっていた重心が少しからだの中心よりになったようだ。 従来のステッキを使うより、ウォーキング用のス…

朝は4本、昼は2本、夕は3本で歩くもの

これはいったいなんだ? とスフィンクスが聞いたらしい。答えは人間。赤ちゃんのときははいはいをし、それから2本足で歩くようになり、年をとるとステッキを使って3本足になる。この人間の変化をタイトルのようないい方をして質問し、それに答えられないも…