2018-01-01から1年間の記事一覧

とらわれる

病気に対して、前向きになろう。 病気に負けていないか。 そんなことをかみさんからいわれている。 確かに、前向きでない自分がいるし、病気に負けているような気もする。 健康なときは、自分のからだは自分の自由になると思っている。 食事や運動に注意すれ…

誰もが悩むのでは

自らのからだの状態(QOL)に合わせて治療を選択したいと述べました。 現在、わたし自身のQOLで問題なのは、なんといっても痛みです。 原因がはっきりわからないので、痛みを伝える神経に作用する薬を使っています。そこで、主治医と相談して、痛みをできる…

QOLも自分で

QOLという言葉を聞いたことがあるでしょう。 クオリティー・オブ・ライフの略です。 「人生の質」という意味になりますが、これではよくわかりません。 医学的には、患者さんの人生をどのように考えるかということです。 だいぶ昔の話になりますが、わたしが…

闘う医療と寄り添う医療

テレビの再放送の『ドクターX』で、アメリカの女性外科医がかつて研修できていた日本人の外科医を訪ねてくるという内容のものがあった。 その女性外科医は非常に優秀だったのだが、手術中に手がふるえ、患者の命を危険にさらし、訴えられ、医師としての自信…

いましなければならないこと

「ボーっと生きているんじゃねーよ」という過激な言葉(?)で、大人たちをたしなめる5歳の女の子がテレビで話題になっています。 番組の中の話ですが、いわれてみると確かに、ということも多く、わたし自身も思わず反省してしまいます。 ところで、わたしも…

不健全な肉体 2

健全な肉体に健全な精神が宿るという「言い伝え」が間違いであると述べました。 健全な精神と健全な肉体の間には、相関関係はないと。 これに対し、ある人から 「健康を害するとネガティブな考えを持つ人もいます」 というコメントいただきました。 これは確…

不健全な肉体

健全な肉体に健全な精神が宿る、といわれます。 しかし、もともとは「人間が神に願うのは、健全な精神と健全な肉体である」というものだそうです。 健康な体、健全な精神を大切にしようという程度でした。 「宿る」という言葉はありません。 健全な精神は健…

FM八ヶ岳

地元のFM局、FM八ヶ岳で番組を持って、12年目に入りました。 毎週水曜日、45分ほど話しています。途中耳休めに音楽が入ります。流す音楽はおもにジャズ。 第2水曜日はお休みです。 おもに医療・健康情報ですが、原稿を書くことと違い、話は飛んだり、跳ねた…

痛み止めを使う

下腹部の痛み止めをもらいに病院に行った。 この痛み止めは、腎不全の人によく使われるもので、胃腸障害を起こさない。 授乳している人、小児にも使われるもので、副作用が少ない。 痛み止めは、あまり積極的にはとりたくないが、この薬はそれほど大きな問題…

まあ、まあ、です

腹膜透析をはじめる前の検査で、鼠経ヘルニアがあると指摘されていましたが、 透析を阻害するほどではないということではじめました。 はじめたころはまったく痛みもなく、よかったのですが、 がんの手術を受け、さらに再発が疑われ、放射線治療も受けました…

命とは

命とは、何か。 こんなことを考えたのも、がんのおかげか。 放射線治療による副作用、排尿痛がなくなり、 さらに内視鏡、CT、MRI検査の結果、がんは見つからず、 経過観察となったのだが、治るものもあるけど、徐々に進行していくものもある。 放射線治療に…

様子を見ましょう

放射線治療が終了し、がんの状態はどうなっているのか。 内視鏡検査、MRI、CT検査を受けた。 内視鏡検査では、膀胱の内部に少し膨らんだところがあり、医師は気にしていた。 さらに、膀胱の出口付近に炎症があった。これは放射線治療による副作用と思われる…

自分のからだを守るために

副作用といっても、いろいろあります。誰もが思い浮かべるのは薬ですね。 風邪薬の中には眠くなるものや痛み止めにも胃腸の具合が悪くなるものがあります。 こうした経験から、風邪薬を飲んだ後は車の運転は控えるようにいわれます。そして、痛み止めといっ…

八ヶ岳ジャーナル

地元で発行されている八ヶ岳ジャーナルというタブロイド判の新聞に連載をもっています。 八ヶ岳ジャーナルは、毎月2回の発行です。 新聞の折り込み広告と同様の扱いですが、山梨県の地元紙や全国紙では、 なかなか扱わない八ヶ岳南麓の地域の情報が掲載され…

がんは気づきの病

がんになって知ったのは、「がんは気づきの病」だということ。 何に気づくのでしょうか。 いちばん大きなことは寿命に気づいたこと。 なんとなくいまの高齢者のように80歳、90歳と長生きできるだろうと思っていたのだが、 そんなに長生きすることはできない…

負けないで

がんにかかった。 いくら注意しても、がんを完全に防ぐことはむずかしいと思い知らされた。 なぜがんになったのか、といろいろ考えたこともあったが、 わたしの場合、自覚症状というようなものはまったくなかったし、 腹膜透析ができているかどうかを確認す…

放射線治療の効果は

放射線治療は、本日で14回目、あと16回。 既定の治療回数の約半分まできた。 全部で30回受けるわけだが、最初かなりの回数だなと感じたが、それもあと半分。 週のはじめに、医師の診察があり、現状を報告する。 排尿時痛はあるが、そのときだけだし、腹膜透…

毎回ミリ単位で調整

4月半ばから、放射線治療を受けている。 膀胱の外側に発見されたがんはまだ局所にとどまっているので、放射線治療が有効と判断された。 がんに放射線を的確に当てるために、まずCTで患部を確認する。 次に毎回同じ個所に当てるべく、からだを固定するために…

再発と放射線

4月の初めに、CT検査と膀胱内視鏡による検査を受けた。術後3か月の検診である。 尿管がんの摘出手術は、うまくいったと説明されていた。 がんは取り除けたし、合わせてとった周囲の組織から、がんは見つからなかった、と。 担当の医師からは、「放射線の治療…

帰るところはどこだろう

90歳を過ぎた義父といっしょに暮した。 義父はごく軽いと思われるが、年齢なりに認知症になっていた。 東京の家は、義父がはなれた後、義理の姉夫婦も去り、無人となっていた。 義父は、それこそ身の回りのものだけを持って我が家にやってきたので、必要な…

あなたの食べ方をチェック

毎日何気なく、毎日の食事を食べていると思います。 いや食事には注意しているという方もいるかもしれません。 そんな方ももう一度ご自身の食事をチェックしてみませんか。 ●食事に対する考え方をチェック 1□自分は他人より太りやすい体質だと思う 2□水を…

意外と見た目は大切

少し旧聞になりますが、俳優の大杉漣さんが66歳で亡くなりました。 テレビでも拝見していましたし、たまたま借りたビデオにも出演されていて、 たいへん元気そうだっただけに、驚きました。 大杉さんの死因は急性心不全。 心臓の働きが悪くなって、さまざま…

健康寿命の謎

健康寿命という考え方は、たいへん重要だと思っている。 いままで平均寿命が話題になってきた。 ご存じの方もいると思うが、平均寿命は今年生まれた赤ちゃんがどのくらい生きることができるだろうかという統計的な数値である。 平均寿命は、その人の健康状態…

春は一瞬の蘇生のとき

「どの季節でもない、早春の気配を聴く頃だけに、一種鮮烈な感情が胸をよぎるのはなぜだろう。 去りゆく冬と一緒に、振り返ることのできない過ぎ来しを、いっきょに断ち切るような断念と、 いかなる未来か、わかりようもない心の原野に押し出されるような一…

ひとりで生きているのではない

がんを告知されたときのことを述べたいと思います。 腹膜透析の導入時に、尿管がんがあることがわかったのですが、そのときの主治医は、 わたしのベッドサイドにやってきて、「ちょっと話があるのですが」といいました。 いつも少し様子が違う不安な表情を浮…

がんといわれて

わたしは『自宅で死にたい』という本を書きましたが、自分の死については現実ではありませんでした。 いずれ自分もこの世を去るわけですが、それは実感できません。 もっとも死そのものについて誰も知りません。 死を語るということは、 死に逝くものに寄り…

おおもとの病気がなくなった

わたしの右の腎臓が機能しなくなった原因は、尿管が膀胱とつながっているところに「憩室」というくぼみができ、そのために尿が膀胱にスムーズに流れず、腎臓に逆流してしまい、腎臓が尿で水浸しになる「水腎症」という状態になり、徐々に機能しなくなってい…

退院しました

あけましておめでとうございます。 昨年末に入院し、手術を受け、病院で年始を迎えるという、いままで経験したことのない日々を送ってきました。 年明けの3日に退院となりました。 年末に受けた手術は6時間半に及び、退院したもののまだ長い距離は歩くことも…