2019-01-01から1年間の記事一覧

透析医療をやめるということ。

最近のニュースで気になったのは、公立福生病院で行われたとされている透析中止です。わたし自身が透析患者なので、より切実な問題と感じます。 わたしは腹膜透析という自宅でする透析を行っていますが、毎月主治医の診察を受けるために病院の透析室に入りま…

薬について

痛みに関する講習を受ける。 内容は、目新しいものはないだろうと、思っていたが、個別の相談にのってもらえたのがうれしい。 痛み止めはたくさん出ている。 それだけ需要もあるはずだが、知らずに知らずに飲んでいると、副作用が怖い。 知らず知らずに飲ん…

伴走のゼッケンの陰に

皇太子さまが昨年の夏、パラリンピック銀メダリストの伴走をしていたことがわかった。来年5月1日の新天皇即位まであと半年。「国民の中に入っていく皇室」を目指す新しい天皇像の一端が見えてきた。 6月26日夕。木々に囲まれた東京・赤坂御用地。 「走…

うまいものに出会った

今年の冬、いままで食べていたものはなんだかのか、という衝撃に襲われたものがある。 それはイチゴである。 イチゴは別に目新しい食べものではない。 スーパーなどでもよく見かける。 いままで購入していたものと、大きく異なり、甘さ、みずみずしさ、香り…

先日、ある新聞記事に目が留まった。 音楽家の坂本龍一氏のインタビューである。 タイトルに、 『痛みに涙、坂本龍一の治療 がんの究極の原因に気づいた』 とある。 いわゆるがんの闘病記のひとつかと思われたが、読んでいくとわたしとよく似ている。 彼はの…

エンディング医療のコスト

「最後の1カ月間の延命治療はやめませんか?」――。文芸誌「文学界」(1月号)に掲載された若手論客の対談が、ネットなどで波紋を広げました。財政危機の中で終末期医療にはお金がかかっている、との認識があったようですが、実際はどうなのでしょう。また…

放射線治療の内容

まず、放射線治療とはどういうものか、専門家の意見から。 「私は診療放射線技師ですが、診療放射線技師の仕事は幅広く、胸部X線撮影(レントゲン)から始まり、手足の撮影など簡単なものから、CT、MRI、血管撮影(心カテ、脳など)撮影部門があります。次に…

伴走者か伴奏者か

先日、知り合いの精神科医と会った。わたしのFM番組への出演を依頼したのだが、どんな内容にしようかという相談だった。 わたし自身、がんになり、さらに原因不明の痛みに襲われ、精神的にかなり追い込まれていた。 自分では、がんの原因を究明するぐらいの…

新しいブログかな

先日来、医療ジャーナリスト蒲谷茂の日記を更新しようと、ブログを書こうとすると、いつものように、記事を書くというコーナーがなくなっている。 どこに更新すればいいのか、まったくわからなくなり、50万以上の読者の方々には申し訳ないが、このブログもい…

改めてことしもよろしく

1月1日発行の八ヶ岳ジャーナルに、以下のようなコラムを書かせていただきました。 あけましておめでとうございます 遠くに住む家族も、近くに住む親せきなども集まって、新年を言祝いでいることでしょう。 こうした穏やかな日々が訪れるのも、お正月の楽しみ…