2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

歩いて15分の圏内に

東京は杉並の住宅街に住んでいたのだが、歩いて15分以内に、なんと15軒の開業医がいた。内科がいちばん多かったが、小児科、整形外科、皮膚科、形成外科、精神科など、総合病院ができるほど、いろいろな科がそろっていた。 いまは、というと、歩いて15…

ほかに医者はいない

東京の医師にかかるようにすればいいのだが、お金と時間がかかる。茅野の医師にかかるしかない。山梨県には腎臓の専門医はいないし、長野県にはいるのだが、車で1時間以上はゆうにかかるだろう。となると、そこに比べれば、まだ近いの茅野に行くしかない。 …

出会った医者は

東京の医師から紹介されて、地方の病院へやってきた。病院は本当にいい病院だった。検査も当日受け、その結果も当日知らされる。東京の病院なら、診察日と別の日に検査のためにいき、結果も次の診察日まで待たなければならない。 こうした不便もなく、明るい…

こんな病院は見たことがなかった

我が家から、八ヶ岳高原道路を西に行き、途中から茅野の市街に下りていく。茅野の町に入る手前、小高い丘のようなところにその病院はある。八ヶ岳高原道路、通称鉢巻き道路、八ヶ岳をまるで鉢巻きがまいているように通っているので、この名前がある。冬は凍…

医者のひとこと

わたしの父は、透析のときにできる血栓が原因で敗血症になり、亡くなった。透析は、腎臓病の患者にとって救いである。一方、人工臓器はやはり人工臓器で、人がもっている臓器ではない。 そんなわけで、透析をできるだけ遠ざけたいわたしとしては、「透析にな…

医者に出会った

仕事がら、医者にはたくさん会ってきた。すばらしい医者も「こんな奴がどうして医者なんだ」と思えるような医者にも。 しかし、自分の医者を探すとなると、取材で医者に会うのとはまったく違う。自分の体をゆだねるわけだし、わたしのような慢性病となれば、…

医者を探す

腎臓を診てくれる医者を探さなければ、と思っていたが、痛くもかゆくもむくみもないので、つい仕事にかまけてほうっておいた。悪くなっていくと知っているのに。警告はしっかり出ないと動き出さないものである。 そういう事態に変化が起きた。カミサンが子宮…

手をこまねいて

徐々に悪くなっていく腎臓に負担をかけないようにしたい。 漢方でもどうにもならなかった。専門医に診てもらったほうがよさそうだが、二の足を踏んでいた。漢方医から西洋医学的な検査を受けてもらいたいと紹介された総合病院の腎臓内科医がいた。 その医師…

透析

人工透析と一般的にいうが、正確には血液透析。失われた腎臓の代わりに透析機を使って血液を濾過する。1週間に3回、1回にかかる時間は約4時間。腎臓がダメになったら、死ぬまでこれをくり返さなければならない。 わたしの父も、晩年腎臓が悪くなり、透析…

さて、どうする

右の腎臓が動いていないことがわかった。 どうすればいいのだろう。 萎縮してしまった腎臓を元に戻すことはできない。失われた機能を働くようにすることもできない。もちろん、代わりとなるような臓器はない。 さらに、徐々に弱っていく左の腎臓も心配だが、…

右、左

人間ドッグを信用していなかったのだが、当時勤めていた会社で、どうしても受けてほしいといわれ、これも経験だと思って行ってみた。 中性脂肪が高いので高脂血症に注意してください、十二指腸潰瘍の瘢痕(治った跡)がありますね、再発するかもしれません、…

片腎2

右の腎臓が萎縮していて機能をしていないことがわかったのは、50歳のときだった。 人間ドッグで見つかった。わたしは、健康診断を信用していない。健康診断は、受けたときの体の状態はわかる。しかし、体の奥に潜んでいる病気は、とおりいっぺんの血液検査…

片腎

かたじん。腎臓はふたつあるが、それがひとつしかない状態をいう。わたしは、片腎である。腎臓はひとつしかなくても、残ったひとつがきちんと機能してれば、問題はない。 わたしは右の腎臓が動いていない。正確にはわからないが、30歳ぐらいから悪くなって…

100人

以前通っていた腎臓内科の医師に、1日に何人ぐらいの患者さんを診ますか、と聞いたところ、大体30人ぐらいでしょう、という答えが返ってきた。このくらいの数なら、患者さん一人ひとりの情報を思い出しながら、診察ができるだろう。 この医師の1日に診る…

寄りかからず

『倚りかからず』という茨木のり子さんの詩集があるが、同じ寄りかからずでも少し字が違う。茨木さんの詩も好きだが、わたしは、自分で立つということで、寄りかからずといいたい。 自分でやる、やれることは自分でする。当たり前のことだが、なかなかできな…

医療のない世界

いまわたしたちは、医療のある世界に生きている。 よく考えてみると、世界中で医療が安易に受けられる国は、ごくわずか。 アメリカは保険制度が普及していないので、たいへん高額な医療費を取られるし、中国も医療の恩恵を受けられる人は少数だ。 医療を安易…

ゆっくりと噛む

一口30回噛むを目標にしているのだが、ついつい早く食べてしまう。食材、料理を味わって食べるようになりたいだが。 早く食べるのが習慣になっている。食べものを口に入れ、いつまでももごもご動かしている人も見ると、早く食べろといいたくなる。 サラリ…

口とお尻

口の中は細菌でいっぱいと書いた。お尻はどうだろう。 口から入った細菌たちは、まず、のどの免疫機構をくぐり抜け、胃に到達する。ここで待っているのが胃酸である。強力な酸によって、ほとんどの細菌は死んでしまう。胃の先の腸には、いわゆる腸内細菌が待…

口とは何か

口は、食べものを入り口であり、空気の出入り口であり、話す、歌うといったコミュニケーションの道具であり、その他、感覚器であったりと、実にさまざま働きをしている。 口の機能の中で何がいちばん大切かというと、やはり食べることだろう。口が機能してい…

口からはじまる

人間の体は一本の管のようなもの。管の入り口は口、出口は肛門。そして、管は、常に外界と接している。人の体の外側は、皮膚が防護膜になって細菌などの進入を防いでいるが、管のほうはどうだろうか。粘膜が細菌の進入を防いでいるが、皮膚ほど強くはない。…

口の中

この話を聞いて、わたしも驚いた。口の中の話である。 口の中にはどのくらいの細菌がいるか、ご存じだろうか。唾液1ml、このほんのわずかな量になんと1億個の細菌がいる。バイオフィルムでいうと、1gには1000億個。すごい数である。 細菌の見える…

歯、歯、歯、歯、歯、歯

みなさん、歯を磨いていますね、でもむし歯になりますね。 これが、いまつくっている歯の本のスタートと書きましたが、実は、磨かれていないところが結構あるんです。 まず、歯の根元、歯と歯の間、歯と歯茎の間。まず、こういうところを意識的に磨きたい。 …

歯、歯、歯、歯、歯、歯、歯

また、歯の話。歯がいったい何本あるか、ご存じだろうか。 全部で28本。これに親知らずが加わると32本。 歯、歯、歯…と7つ書いたのは、専門家は前から奥にかけて、1〜7番と番号をふっていくからだ。右の上の歯で奥から2番目なら、上あごの右の6番と…

歯、歯

今回は、歯、歯、母の話。 むし歯のない子に育てたい、と思っているお母さん方。簡単です。 赤ちゃんに歯が生えそろう前に、あなたの口からむし歯菌を除去すればいい。できるだけ少なくすればいい。例の3DSという方法で。 赤ちゃんは生まれてきたとき、も…

歯を口の中にある。口は開いている。口には、食べる、飲む、話す以外に、実にさまざまな動きがある。歌うというのもそう。なめる、キスをするなんていうのも、口がしている。 それだけにたくさんの細菌が入ってくる。口の中に居つく細菌もある。むし歯、歯周…

歯、歯、歯、歯、歯

歯を磨いている人は96%という数字に驚くのはわたしだけだろうか。みんな歯を磨いている。最近は、朝、昼、夜と3回も磨く人がふえている。先日も、列車の中で磨いている女性を見た。 本当に熱心に磨いているのに、なぜ、むし歯はなくならないのか。なぜ相…

歯、歯、歯、歯

入れ歯があわなくて困っていた人が、歯科医に調整してもらい、話せるようになったという話を前回書いたが、入れ歯は入れたら終わりではなく、調整してもらわなければならない。使っているうちに、入れ歯を支えている歯茎の土手部分がやせてきてあわなくなる…

歯、歯、歯

はっ、はっ、はっと笑いたいところですが、その「は」ではなく、歯の話題です。 歯はものすごく大切な器官なのに、どうもないがしろにされている感じがする。歯のことを真剣に考えたことがあるだろうか。歯が痛くなったとき、入れ歯があわなくて困っていると…

スタンダード

アメリカでは、30年以上も前に批判のための科学者団体が生まれたという。えせ科学を批判するのは科学者の社会貢献である。 本当にそうだ。 わたしが、いまに気になっているのはスタンダードということ。さまざまな病気に関して、さまざまな治療法があり、…

健康情報

「健康情報まず疑う目」と大きな見出しが気になった。2月8日の朝日新聞の2面である。「あるある大事典」事件が起きたあとなので、こういう見出しになったのだと思う。内容は、テレビの健康情報番組がどのように作られ、チェックはどのように行われている…