2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

おうい雲よ

雲ひとつない冬の青空が広がっている。 そこで、山村暮鳥(やまむらぼちょう)の詩。 おうい雲よ ゆうゆうと 馬鹿にのんきさうぢやないかどこまでゆくんだ ずっと磐城平(いはきだひら)の方までゆくんか いいな。こんな感じで生きていければ。 和室に父の篆…

ちょっと贅沢

昨日は、わたしの誕生日。わたしの誕生日に合わせたかのように、義父が検査のために1週間入院したので、カミさんとふたりで、小淵沢の和食屋さんへ行った。義父ともよくいっしょに行った店である。昨年4月より義父と暮らしはじめたので、それまでのように…

人生の終着駅

いったいどこにあるのだろう。 昨年の暮れから、一気に衰えた義父。食事はかろうじてひとりでできるが、ベッドから起きることも、着替えも入浴も、カミさんの介護なしではできなくなった。 なんとかできることは自分でやろうとして、パジャマは脱いだはいい…

はためく、おむつの旗の下に

いただいた年賀状より。 わたしには幻が見える。はためくたくさんのおむつである。昭和23年、戦後まもなく、焼け跡に建てられたバラック。その傍らにある物干し竿には、たくさんのおむつがはためいている。国破れて山河あり、という状況にあって、町中にあ…

静かな日々のはずが

今日からいよいよ仕事始め。 正月は、息子夫婦、娘が帰ってきていたので、にぎやかな日々だった。彼らも帰り、カミさんと義父の静かな日々が訪れるはずだったが、昨年の暮れから義父の様子が少しおかしい。 うっすらと積もったベランダの雪を掃きまくるほど…