うまいものに出会った

今年の冬、いままで食べていたものはなんだかのか、という衝撃に襲われたものがある。

それはイチゴである。

イチゴは別に目新しい食べものではない。

スーパーなどでもよく見かける。

いままで購入していたものと、大きく異なり、甘さ、みずみずしさ、香りとすべてが違う。

思わず、もっと欲しいと手が出てしまう。

これらの違いがどこにあるのかを、思い知ったのは最近のこと。

同じ農場で育てられてイチゴをいただいた。

いただいた先は、知り合いの医師のお宅。

ちょっと前にもらったものだけど、渡されたのはものすごくおお大ぶりのもの。

わたしの家ではめったにお目にかかれない。

さっそくいただくと少し味が違う。

まず、味が回って古くなった印象だった。

市場から直接買い入れてもすぐに食べなければおいしさを味わえない。

とくに果物はそうだ。

食欲がないわりに食べるものにはうるさい。

新鮮なものがいちばん。

 

古来、地産地消といって、その地でとれたものがおいしい。

その土地ではぐくまれたものがおいしい。