2011-01-01から1年間の記事一覧

幸せをまく人になりたい

今年はどんな年かと聞かれれば、やはり震災の年、原発災害の年といえます。 東日本大震災は、千年に一度のものといわれてきましたが、大きな地震が連動して起こる今回のような地震は600年一度は起こるという事実が発表されました。 それにしても大きな災…

冷え症を防ぐ首巻

冷え症を訴える人がふえています。 指先、足先から冷えていき、手足まで冷え、厚着をしたり、カイロを使ったり、いろいろ工夫しても温かくならないといいます。 指先や足先が冷えるのは、指先、足先に通っている毛細血管が細くなり、血流が悪くなっているか…

わたしにできること

以下の文章は、わたしが書いた『民間療法のウソとホント』のまとめの最後の部分です。 今年は、東日本大震災もあり、いま甘受している日常が続くものでないことをしみじみと感じた年でした。 本当に毎日毎日しっかり生きなければ、と思っています。 わたしの…

ヨーグルトなら何でもいいのか

この前のブログで大腸がんとヨーグルトの話を書きました。 今回もヨーグルトつながりで胃がんとヨーグルトの話をしましょう。 ここで登場するのがピロリ菌、正確にいうとヘリコバクタ―ピロリ。ヘリコはヘリコプターと同じで螺旋状に回転するという意味で、こ…

大腸がんとヨーグルト

先日、週刊ポストから連絡があって、大腸がんに関してコメントをもらいたいといわれました。 大腸がんにヨーグルトがいいという報告があったので、それについてコメントしてほしいとのことです。 大腸がんは、がん研究振興財団の予測によると、2015年に…

読売新聞と朝日新聞

ちょっと時間がたちましたが、わたしの本が読売新聞でも紹介されました。 朝日新聞と比較すると、少し文章量が多いので内容にも踏み込んでいます。 よく読んでいくと、両新聞社の違いが少しわかります。 では、その内容を紹介します。 アガリクス、黒酢、ウ…

効かないはずなのに、なぜよくなるのか

民間療法の効果を語るときによく使われるのが「プラセボ」という言葉です。プラシーボといういい方もあります。 プラセボとは、偽薬をさします。 薬に限りませんが、その効果を調べるときに、効果がある(と思われる)ものと、表面上、つまり見た感じではま…

治療法はないのか

友人や知り合いに、末期がんといわれた人がいる。 がんには初期からはじまって進行するステージ(段階)があり、それぞれに伴って治療法がある。しかし、末期がんや再発がんの場合、治療法は少ないのが現実である。 場合によって医師は、もうこれ以上の治療…

患者の気持ちをわかって

子どもがまだ小学生のころ、学校に山歩きの会というのがあった。近郊の山々を子どもと親がいっしょになって登ろうという趣旨の会である。 カミさんの友人が参加していて、わたしも誘われ、確か丹沢だったと思うが子どもたちにまじって行ってみた。 子どもた…

正しい歩き方があります

パリコレに出て、一流のモデルとして著名な秀香さん。現在モデルは引退したが、シャンソン歌手としても活躍している。 彼女が歩いているところをテレビで拝見した。姿勢がよく、さっそうときれいに歩いている。 モデルになると、頭の上に本を載せて歩いても…

ちょっと前回とダブりますが

以前、東日本大震災が起き、原発が爆発して問題になったとき、NHKでノーベル賞化学賞を受賞した野依良治さんが、「科学と技術は違う」という話をされていました。 科学は真実を見つけようとするから、思いがけないことにもたくさんぶつかります。しかし、…

情報の確かさについて

いわく、内容が浅い、取材をしていないなどという批判を受ける。 健康食品について調べていくと、いちばん気になるのはどのくらい効果があるかということだ。 その効果を調べるには、公開されている情報を丹念に調べていくしかない。 公開されている情報は、…

帯津先生へのエール

わたしの書いた『民間療法のウソとホント』のなかで、民間療法、健康食品を選ぶときの注意点を紹介していますが、帯津良一先生の選択基準を参考しています。 帯津先生は、埼玉県川越で帯津三敬病院を開設し、がん患者さんの駆け込み寺といわれ、テレビなどで…

アガリクス、サメの軟骨、プロポリスの効果は

がん患者さんの多くが補完代替医療を利用していることは一般にも知られていましたが、その実態が明らかになったのは、厚生労働省がん研究助成金による研究班「我が国におけるがんの代替療法に関する研究」が2001年に組織され、その研究結果が2005年…

健康情報のつくられ方

1. 変わったあいさつ文 『民間療法のウソとホント』という本を書いたのですが、その中で健康情報がどのようにつくれているのかということも書きました。 健康法を取り上げる場合、どのくらいの根拠があるのかというと、これがあまりあるとは思えない。 必ず…

健康ジャーナリズム

わたしは、『民間療法のウソとホント』の中で、健康情報を発信している健康雑誌を批判しました。 かつて『壮快』の創刊時に在職し、編集者としてイロハを教わりました。当時の編集長には、編集方法や企画の立て方を徹底的に仕込まれ、その後の編集者人生に決…

民間療法のウソとホント

1. 効いた、治った、よくなった わたしが編集者としてスタートを切ったのは、日本で初めての健康雑誌『壮快』の編集部でした。 『壮快』は、健康な人に健康情報を送るというコンセプトでスタートした雑誌でした。これは画期的な発想だったといまでも思ってい…

デラシネ

四国の松山と高知に行ってきた。 松山は、正岡子規の生まれたところ。子規記念博物館がある。暦年で子規の人生が紹介されている。 展覧物を見ているうちに、子規と松山とのつながりが乏しいことに気づいた。 人生最大の出来事を東京に出たことといい、妹も母…

われらの世代がすべきこと

1. 僕らの時代 団塊の世代は、昭和22年から24年(1947年から49年)生まれた人たちのことをさします。 戦後すぐ、昭和21年に「産めよ増やせよ」という運動が政府の指導で行われるのですが、まだまだ戦争の傷跡も深く、食糧も不足していたし、なに…

一病息災

1. 一病息災 「健康寿命を延ばす」という原稿で、「一病息災が大切だ」と書きました。 すると、校正の人に、一病息災ではなく、無病息災の間違いではないですかという指摘を受けました。 確かに、神仏には、家内安全、無病息災と願います。まったく病気をし…

健康雑誌の黎明期

編集者としてのスタートは『壮快』の創刊だった。 3年間の銀行員生活に見切りをつけ、編集者になろうと思った。当時、カミさんが講談社で働いていて、その上司が『壮快』の創刊編集長を紹介してくれ、編集部に入った。 右も左もわからないまま、雑誌の創刊…

あなたは何にときめきますか

1. あなたは何にときめきますか 何にときめきますか? こう訊かれてすぐに答えられる人は少ないだろう。 ときめくことなんか、ありませんよ、と答えてしまいそうです。 正面切って、ときめくものといわれると簡単には答えられません。 でもちょっと思い出し…

あと何年生きられるか

先日、学生時代の友人から電話があった。 もう10年以上も会っていないし、電話も突然だった。 まだ子どもが小さいころ、当時彼が住んでいた北海道をそれぞれの家族でいっしょに旅行したことがある。 奥さんががんと聞いていたので、不吉な感じがしたが、そ…

深夜2時には寝ていたい

1. 何時間ぐらい寝ていますか さて、どのくらいの寝るのがいいのでしょうか。 愛知医科大学の公衆衛生学の玉腰暁子教授が、日本人約11万人に睡眠に関するアンケート調査をし、それを10年間にわたって追跡調査をした論文があります。アンケートをしただけ…

医師への報告が大切

がんかもしれなかったという報告をこのブログでしました。 超音波検査の結果を見てがんかもしれないと思ったのは、まず主治医です。わたしに告げるときに、顔が少し曇ったと述べました。 そして今日、7月6日、定期検査の日です。 主治医もわたしも尿管がん…

賢い患者になりましょう

◆ COMLの新医者のかかる10カ条 −あなたがいのちの主人公・からだの責任者− (1) 伝えたいことはメモして準備 (2) 対話の始まりはあいさつから (3) より良い関係づくりはあなたにも責任が (4) 自覚症状と病歴はあなたの伝える大切な情報 (5) これからの見…

デブは夜にやってくる

1. 食べ方が問題になってくる それぞれの家庭に伝わる、家風のようなものがあります。食べ方もそのひとつです。 たとえば、自営業の家庭では店の仕事が終わってからの夕食となるでしょう。当然夕食の時間が遅くなります。食事の内容も、お母さんも働いていれ…

食べること

食べる、これは健康を守るうえでもっとも大切といっていいだろう。 わたしは、菜食主義者ではない。 美味しいものならなんでも、というタイプである。 伝統的なものを好きだし、新しい料理も好き。 最近出会った、美味しい料理のことを伝えます。1. 料理の味…

前へという話

1. 「前へ」という話 なかなか「前へ」物事は進まないのですが、前に行くことが何より大切という話をしたいと思います。 親しくさせていただいている順天堂学大学院教授の白澤卓二教授からお聞きした話です。 白澤教授が、冒険家の三浦雄一郎さん、その息子…

「はじめに」を紹介します

ようやく書き直しを終わり、本を出します。 まだ最終的な検討が終わったわけではないのですから、決定ではありませんが。 そんななかで、その本の「はじめに」を書いてみました。 それを紹介します。 はじめに わたしは健康雑誌の編集長でした。 健康雑誌と…