2013-01-01から1年間の記事一覧

『死に至る病・チェックブック』について

わたしの敬愛する医療ジャーナリスト丸山寛之さんがブログで、『死に至る病・チェックブック』をご紹介いただきました。 「なんだかおっかない感じの書名だが、人間だれでもいつかは必ず死ぬわけで、災害、事故、事件などによる不慮の死ではなく、病気で死ね…

ちょっと今年を振り返って

今年をひと文字で表すと、「輪」だそうです。オリンピックの五輪がいちばん先に浮かびますが、人の輪ということもあります。人々が輪になって集まり、ひとつのことをする。輪になってみなで知恵を出し合う、輪になって踊るというのもいいですね。そんな機会…

この本を書いたわけ

知り合いの大学教授が、誕生日のメッセージの返信に「時間は、現在のわたしにとって、広く開かれたものではなく、より限られ、閉ざされようとしている。だが、そこにはもらったものがある。ありがたく受けて止めている」とありました。 確かに、もうわたしも…

新刊を出しました

『死に至る病・チェックブック』(バジリコ株式会社)というタイトルです。 最初、死に至る病を書いてほしいといわれたときに、正直戸惑いました。しかし、生きているものはすべて、いずれその生をまっとうします。 生老病死という言葉があります。これは仏…

素敵な出会いはこうして生まれる

山梨日仏協会の秋のバスツアーに行ってきました。日仏協会は日本全国にあって、日本とフランスの文化交流を目的に、一般の人を対象にいろいろな事業を行っています。友人が山梨日仏協会の理事をしていて、ずっと誘われていました。正直にいいますが、フラン…

藍染めは楽しい

藍染。先日、友人宅で藍染をしてきました。藍染というと阿波、徳島が有名です。そして、藍染といえば、藍の葉を発酵させて染液をつくり、それで染めるものと思っていました。ですから、藍染めができると聞いたのですが、染液が入っているカメのようなものが…

事業仕分けの市民判定人になりました

今年も稲刈りをしてきました。9月の末に終えたのですが、天気もよくて、久しぶりの外の作業でしたが、気持ちがよかったです。今年の夏も暑かったのですが、収量は例年通りか、少しいいくらいだと思います。 稲刈りまでに一度台風がきましたが、そんなに影響…

なるほどと思った話

先日、わたしより少し年上の女性と話をしていて、なるほどと思うことがありました。 それは結婚する相手を選ぶとき、笑えるような出来事に出合ったとき、同じように笑う人を選ぶといいというのです。悲しいときにみな同じように涙を流します。よほどのへそ曲…

検査について

病院で働いているのは、医師や看護師ばかりではありません。レントゲン技師、いまは放射線技師といいますが、それ以外にたいへんお世話になっているのが検査技師です。これも正確には臨床検査技師といいます。 かつて、検査も医師が行っていましたが、検査項…

ちょっとローカルな話題ですが

『週刊ダイヤモンド』から原稿依頼を受けました。健康情報、健康雑誌の裏側について書いてほしいといわれ、経済誌からの注文ははじめてです。『週刊ダイヤモンド』は経済誌独特の視点も入った病院ランキングは毎年参考のために購入していますが、もともと医…

たびたび歯の話で恐縮ですが

口腔保健シンポジウムというのが7月に開かれました。 名古屋大学大学院准教授の内藤真理子さんが発表していますが、脳卒中になる人ほど歯を失っていることがわかりました。 失った歯の数がゼロから9本と少ない人とくらべると、10本から19本の歯を失っ…

尊厳死宣言を知っていますか(週刊文春に寄稿しました)

8月1日発売の週刊文春に尊厳死宣言に関して寄稿した。 以下の原稿は反映しなかったが、知ってもらいたいことなので、ここで紹介する。 名古屋大学医学部付属病院老年科では、入院する患者に救命救急処置についてのパンフレットを渡しているが、その「はじ…

毎日歯を磨いているのに

歯を磨いていますか、と聞かれれば、みなさん磨いていますと答えるでしょう。 厚生労働省の統計を見ても、わたしたち日本人の95・4%の人が1日に1回は歯を磨き、48・3%の人が2回、25・2%の人が3回以上磨いています。 こんなに毎日磨いている…

除菌外来へ行ってみた。これ未来の歯科だ

鶴見大学歯学部にできた、おそらく日本で初めてと思われる除菌外来を取材してきた。除菌外来は、鶴見大学探索歯学講座教授の花田信弘氏がはじめた。花田教授には関しては、『歯は磨くだけでいいのか』でくわしく紹介したので省略するが、歯科の世界でいまも…

病気は遺伝するか

遺伝子検査を受けて、乳がんになる可能性が高いことを知り、乳房を切除して乳がんを予防したアメリカの女優がいました。これがきっかけになって、遺伝子検査が話題になっています。前もってかかる病気がわかり、その予防をしようと思うのは間違っていないと…

わかりません好きな言葉のひとつです

梅雨にすっぽりつつまれ、毎日なんとなく気がはれません。 こんなときに、読みたくなるのが俳句や川柳の句集です。俳句は季語や「〜かな」、「〜けり」といった切れ字がありますが、川柳は季語も切れ字にもこだわりません。 わたしは、俳句も川柳もどちらも…

わたしたちの田んぼにいた「生きている化石」

田植えも終わり、いよいよ田の草取りがはじまりました。わたしが手伝っている友人の稲作は、完全無農薬やっています。 田の草取りをしていると、水田にさまざまな生き物を見ることができます。ミズスマシ、ミズカマキリ、ゲンゴロウ、タニシなどの常連に加え…

歯の本が紹介されました

『歯は磨くだけでいいのか』という本を書いて、歯にもっと興味を持ってもらいたい、自前の歯を守ることの重要性を訴えてきました。 今週発売の『週刊女性』では10ページにわたり、歯の特集を組んでくれましたし、わたしもコメントしました。 6月6日付の…

今月締め切りの原稿を執筆中

遺伝子検査について書こうと思っていますが、今月締め切りの原稿を書いていますので、いましばらくのご猶予を。 自著『歯は磨くだけでいいのか』に関係して、『毎日が発見』の「口腔ケア」の記事の中でコメントしました。 「自前の歯を守ることが大切です。…

あなたにとっておふくろの味は

沖縄クライシスについてくわしく述べよう(琉球大学第2内科教授益崎裕章教授の「沖縄クライシスからわが国のメタボ事情を考える」から)。 子どものころから、ハンバーガーのようなアメリカの大量消費型の食事に慣れてきた沖縄の壮年、還暦世代を中心に問題…

マックをはじめて食べたのはいつ

山の中に住んで変わったことがいくつもあるが、食べものでいえば、立ち食いのものをほとんど食べなくなった。立ち食い、英語でいうとファストフード。ファストフードとは、ファースト=いちばんという意味ではなく、短時間で調理、あるいは注文してからすぐ…

我が家にも遅い春が

標高1000mに我が家はあります。 冬は長く、厳しいのですが、それだけ春の訪れには、こころが踊ります。 庭に大きな山桜がありますが、今年はこのほか美しく咲きました。 遅い春を満喫したい。

はじめてのお医者さん

このところ、お医者さんにかかることが多くて、しかもはじめて、もしくはものすごく久しぶりの診察です。 そんなときわたしが必ず持っていくものがあります。どんな薬を飲んでいるかがわかるもの、お薬手帳でもいいのですが、薬局でくれる副作用などがしっか…

3ヵ月1回の歯のチェックを受けて

本日、3ヵ月ぶりに歯の定期チェックと清掃をしてもらいました。 舌で歯を探ってみると、ツルツルです。鏡で見ると白くてピカピカ。 すみずみまできれいになっています。 気分も爽快。 髪をさっぱりすると気分転換にもなりますが、口の中がきれいになるのは…

歯がなくても定期点検を

小海高原美術館 増田洋美さんの作品 池端寛さんの作品 今日は、展覧会の話からしたいと思います。 友人の池端寛さんという陶芸家が参加しています。長野県の小海町に住んでいて、20年前にいま住んでいるところに家を建てたのですが、ここを選ぶきっかけを…

この本を持って歯科医へ

『歯は磨くだけでいいのか』という本を出版しました。本の帯に「この本を持って歯医者」へとあります。 この本で自分の歯を守る方法があることを紹介しました。 残念ながら歯磨きだけではダメで、歯科医や歯科衛生士というプロによる助けが必要です。虫歯や…

人生はじめての経験

便秘の経験はありますか。 わたしは便秘をしたことがありません。1日に1回定期的な排便があります。排便も習慣化してくるので、わたしの場合でいうと、朝起きてトイレに行ったときがそのときです。 これですっきりという場合もありますが、午前中ウォーキ…

痔は誰にも起こる病気

色気と痔の気のないものはいないといわれるくらい、痔はポピュラーな病気である。 4足歩行から2足歩行に移行した人類の宿命ともいわれている。4足歩行の動物は心臓と肛門の高さがほとんど同じで、肛門部にうっ血が起こらない。肛門部には静脈叢といわれる…

手術を受けてわかったこと

痔の手術を受けました。 全身麻酔で手術を受けたので、手術自体にはまったく自覚がありません。よくいう、寝ている間に終わっていたという感じです。 ところが、問題はそのあとです。咳がしつこく出るのです。 手術を受ける前に多少風邪気味で咳が出ていたの…

いましばらく

先週、痔の手術を受けました。 からだの入り口と出口を大事にすれば、よりよい、楽しい人生が送れると、 意気投合した、痔の専門医のところでしてもらいました。 40歳代から気になっていたまさに宿痾の病気です。 日帰り手術だったので、入院はしていませ…