2012-01-01から1年間の記事一覧

伝えておきたいこと

エンディングノートに、自分史を書く部分がある。小学校、中学校、高校と熱中していたこと、好きだった科目、得意だったこと、印象的な先生や友人、自分のニックネームなどを書いていく。卒業後は年代を追って、熱中していたこと、巡り合った人、思い出を書…

エンディングノートで書き残しておきたいこと

尊厳死公正証書のことを書きました。そのブログを読んだ友人からエンディングノートというものを紹介していただきました。 さっそく取り寄せてみたのですが、これがなかなかいい。 あなたに万一のことがあったときに伝えておきたいこと、残された人にとって…

延命治療を受けるか受けないか

義父は93歳で亡くなりました。いっしょに暮したのは一年ほどですが、最期までみとったおかげでいろいろなことを学びました。 ふだんから、人の世話にはなりたくないと強く思っていたようですが、この年齢になるとそうはいきません。娘であるかみさんが食事…

平成24年度は『“在宅”医療・介護』の

施策を総動員」とつづく。 これは、厚生労働省が「在宅医療・介護あんしん2012と名付けた新しい方針である。今年の8月に発表した。 施設中心の医療・介護から、可能な限り、住みなれた生活の場において必要な医療・介護サービスが受けられ、 安心して自…

医師や看護師を集める第一歩

医師や看護師の仕事は、病気の診断や治療、看護だけと思っていませんか。実際はそれだけではありません。 たとえば、医師には、診断書や紹介状を書いたりする事務もあります。看護師には、医師の補助や看護のほかに、病棟に勤務する看護師ならベッドメーキン…

愛病院精神とは

武弘道さんの『こうしたら病院はよくなった』(中央経済社)という本を紹介します。ちょっと古い(2005年発行)のですが、内容はいまでも新鮮です。 著者の武弘道さんは、かつての埼玉県の病院事業管理者で専門は小児科。平成5年の鹿児島市の病院事業管…

救急車で運ばれてようやくがんが見つかる国

週刊文春の11月8日号(10月31日発売)で、『本当に信頼できる「人間ドック」厳選リスト』という記事を寄稿した。 その中で、掲載ページ数の関係で、省略せざるを得なかったエピソードがある。 わたし自身もその報道に驚いたのだが、9月21日付英紙…

知ってる、知ってる

週刊文春の11月1日号で、「誌上人間ドック」という記事を書きました。 そのなかで、何気なくしている生活の中の習慣を取り上げました。22項目あります。間食が多い、脂っこいものが好き、きのこや海藻はあまり食べない、早食いである、座ってする仕事が…

誌上人間ドック

本日発売の週刊文春で誌上人間ドックという記事を書きました。 生活習慣病が中心ですが、何気なくしている日々の行動と病気の関連がわかります。 また、生活習慣病のもっとも簡単な予防法も書きました。 ぜひご覧ください。 ただいま次週の原稿を執筆中。

いましばらくのご猶予を

週刊文春の原稿書きに追われています。10月24日(もしくは25日)発売号の原稿を書き終わりましたが、 次週も引き続いて原稿を書かなければなりません。ブログに書きたいことは、厚生労働省が在宅医療にかじを切ったこと、 病院経営のことなどですが、…

田んぼの足音

南アルプスも望めます。月の水 ごくごく飲んで 稲を刈る(本宮哲郎) 稲刈りをしているときに、いつも思い浮かべる句である。稲はバインダーという機械で刈るのだが、束ねられた稲をわたしが住んでいるところではウシというが、稲架にかけていく。天日干しに…

稲刈りをしながら

八ヶ岳を望む田んぼ。稲は天日干しにする 毎年、この季節は稲刈りをする。 友人の田んぼを手伝っているので、田植えと稲刈りは季節の行事になっている。 八ヶ岳南麓も暖かくなるころに田植えをし、秋が色濃くなってくるこの時期は稲刈りである。 季節の移ろ…

人生は長さではない

前回のブログで、100歳まで生きられるかということで書きました。100歳までボケないというタイトルがついた本の制作に関係し、どうすれば元気に長生きできるかというテーマでさまざまな論文を読んだり、アンチエイジングの研究をしている医師に取材を…

わたしたちは100歳まで生きられるか

100歳以上の人口を平成元年から調べてみると、10倍以上にふえました。平成元年の100歳以上の人は3078人、平成21年の統計では40399人。ちょうど10倍を超えたのは平成19年で32295人です。100歳以上の長寿を享受できる人がどん…

七色の食卓を

わたしたちが食べているものには、必ず色がついています。 野菜でいえば、トマトやニンジは赤、カボチャは黄色。緑はたくさんあります。キャベツ、レタス、ホウレンソウや小松菜といった青菜、ピーマン、きゅうり、パセリなど。 白も結構あります。ハクサイ…

胃を切った人は長生き

先日、取材した医師から、胃がんで胃を部分切除した患者さんをその後ずっと診ているが、長生きしている人が多いという話を聞いた。「あくまでも個人的な感想ですが」と、断られていたが、胃を部分的にとってしまったために、いっぺんにたくさんの食べものが…

山は学校、山は病院

赤岳から阿弥陀岳を 硫黄岳を登る人々 80歳でエベレストに登頂しようと計画している冒険家の三浦雄一郎さんをインタビューしたことがあります。 「山は学校、山は病院」といわれたことがたいへん印象的でした。山を登っていると自然といろいろなことを考え…

山が教えてくれること

横岳から硫黄岳、縦走路 朝焼けの富士 8月も今日で終わり、八ヶ岳南麓ではあちこちに秋の気配がみられる。空には入道雲の代わりにうろこ雲が現れ、紅葉しはじめている木々もある。短い夏が終わっていく。 ブログで山登りを再開したと書いたが、先日八ヶ岳の…

今年の夏の思い出&夏バテ解消法

8月も終わると、いよいよ夏も終盤ですね。 今年の夏はいかがでしたか。 わたしは、山行を再びはじめたことが今年の夏のいちばんの出来事です。 東京にいたときに山歩きをはじめて、近郊の奥多摩、丹沢などに月に一度登っていました。東京都でいちばん高い山…

もうひとつ週刊文春で書かなかったこと

当たり前の話だが、歳をとれば誰もが全員が認知症になるわけではない。 認知症にならない人がいるが、それは一体どんな人たちなのだろうか。 日本人を対象に認知症になった人とならない人を調べようと、大掛かりな調査が行われている。 福岡市に隣接する福岡…

週刊文春で書けなかったこと

週刊文春の夏の合併号(8月8日発売現在発売中)に「ボケを防ぐ完全食」という記事を寄稿した。認知症を防ぐ一週間のメニューもついているのでぜひお読みになってください。 この記事では、おもに食事のことを中心に書いている。内容は認知症介護研究・研修…

草間彌生は何を見ているのか

松本市立美術館で草間彌生の『永遠の永遠の永遠』を見た。かつて、ここの常設展で彼女の作品を見たが、それはたいへん興味深いものだった。スポンジを布で包み、さまざまな形の男根と思われるものに、大小の水玉が散っている。その間を歩いていくのだが、左…

時代の変化に人はついていけるのか

三谷幸喜翻案・演出の『桜の園』を見てきた。東京、大阪、神奈川とめぐってきた大千秋楽日。 『桜の園』は1904年に初演されている。当時のロシアの状況は、1861年に農奴解放が行われ、生活がゆるやかに向上しているが、封建体制に対する不満も高まり…

リーダー讃

燕岳 北アルプス裏銀座北アルプスの燕岳に登ってきた。2763m。富士山、木曽御嶽山と3000m級の山に登ったことがあるが、これははるか昔のこと。10年ほど前に八ヶ岳連峰の編笠山(2524m)を登ったのを最後に、登山はあきらめていた。理由は、…

認知症を早期に発見する

いま発売中の『週刊文春』に「自分や親がボケたかなと思ったら[認知症チェックシー]」という原稿を書いた。 専門家の間では「長谷川式」と略していわれることの多い、「長谷川式認知症スケール」を紹介した。 このチェックシートを開発した長谷川和夫先生に…

目の前の危機

毎朝飲んでいた野菜ジュースをやめ、野菜もすべて水にさらすか、茹でこぼしてから調理するようにした。3ヵ月前の定期検診のときに、栄養指導も同時に受け、カリウムとたんぱく質の減量に挑んだ結果である。基準値を越していたカリウムの値は下がり、基準値…

わたしのからだ

右の腎臓は委縮し、その機能を果たしていない。左の腎臓も徐々に悪くなってきている。腎臓の機能を知らせる数値も、クレアチニンをはじめ、正常値(基準値)を超えている。なかでも、気になるのがカリウムの数値である。カリウムの数値が高くなると、不整脈…

ゴクンと呑み込んでください

のどが少し変だから、とやってきた友人がいます。食べものが引っかかるような気がするといいます。食道がんの前兆に食べものが引っかかる感じがするというのがありますから、専門医に一度診てもらうようにとアドバイスしました。 後日、連絡があり、何もなか…

朝の体操

前のブログで朝起きたら、カーテンを開けて朝日を浴びましょうと述べました。今回も引き続いて、取り入れたい朝の習慣を紹介します。カーテンを開けて体内時計をリセットしたら、すぐに起きだしてもいいのですが、三浦敬三さんのしていた体操を紹介しましょ…

朝日を浴びましょう

朝真っ先にすることは、カーテンを開けることです。朝日を浴びると、からだのなかの時計がリセットされるからです。 人間も例外ではありませんが、ほとんどすべての生物が体内時計を持っているといわれています。体内時計によって、眠くなったり食事をしたり…