ピンピンコロリとはいきません。病気とともに、がポイント

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 死ぬまでピンピン、つまり元気で、死ぬときはころりと逝く。お年寄りの理想だが、現実はそうはいかない。さまざまな病気になり、そのうちのどれかが死への引き金を引く。
 死ぬまで元気ではいられない。わたしたちは(団塊の世代)、老いた親の介護でそれを知ってしまった。人は病気になって死んでいく。これを避けるのはむずかしい。
 東京都老人総合研究所で亡くなられた65歳以上の高齢者7000人以上を解剖してきた白澤先生は、55%の人からがんが見つかり、ほとんどの人が30種類ぐらいの病気を持っていたという。
 白澤先生は「高齢者は病気の巣」であるという。
 だからといってすぐに亡くなるわけでなく、病気と共存して生きているのだとあらためていう。
 わたしは、病気との共存をいかに行うか、病気をなくすことより共存の方法を知りたいと思う。
 死ぬまで病気とともに生きる。病気と折り合って、楽しく生きる。その方法を探りたい。