ロナルド・レーガンはどこにいる

3月23日付の朝日新聞原子力空母ロナルド・レーガンが震災の被災地に向けてどのような活動をしているかという、同乗記が掲載されている。
3月14日付の産経新聞に、被災した人々を助ける、「TOMODACHI」作戦に参加し、仙台市付近で救助活動をしていたドナルド・レーガンの乗組員が帰還したときに調べたところ、原発のためと思われる被ばくがわかり、福島原発の風下から離脱したというニュースがあった。
こうした背景もあるのだろうが、放射能汚染に非常に敏感になっていると、同乗記は記している。
厚木基地からロナルド・レーガンに行くために輸送機に乗る際に、白い防護服を着せられ、靴の上からはゴムのブーツをはくように求められている。空母につくと、放射線を調べる線量計を渡され、身につけるようにいわれ、防護服の上から、放射線を徹底的に検査されて、安全が確認されてはじめて艦内に入ることを許される。
ヘリに同乗するにあたっても、福島原発の100カイリ(185キロ)以内に入る可能性があるということで、「ヨウ化カリウム予防」という文書に署名を求められ、ヨウ素剤を飲まされている。記者は、宮城県南三陸町を上空から視察した。ここは100カイリの内側だったが、被ばく量は検査の結果、問題はなかった。
ロナルド・レーガンを含む、アメリカ軍の艦隊は福島原発から125カイリ(230キロ)以内には入らないようにしている。アメリカ軍は原発から50カイリ(92キロ)の範囲は、航空機も入らない立ち入り禁止区域にしている。
乗組員のひとりは、最近ほとんど甲板に出ていない。まるで潜水艦に乗りこんでいるようだと話している。
朝日新聞編集委員加藤洋一氏のレポートから。


ロナルド・レーガンは最新鋭の原子力空母である。自身原子力で動いているだけに、乗組員の安全を確保するためにも、放射線に関しては非常に真剣に、現実的に対処していると考えられる。


原発の事故を最小限に食い止めようと、たくさんの人が活動しているが、命をかけることはやめてほしい。


放射線を出す放射能物質が何かをしっかり見極める必要がある。
とくに、セシウムには注意が必要だろう。放射線を出す能力は半分になるのに、30年かかるからだ。


いまわたしたちにできることは、昆布を食べることぐらいしかない。ただし、1日1グラム程度。食べすぎるとよくない(食品と暮らしの安全サイトより)。
それと空気中に拡散している放射線物質をとりこまないためにマスクが必要だ。