患者宣言

朝日新聞のコラム『カルテの余白』より
「病気は悪いことばかりではない。いままで気がつかなかった幸せがみえた」という人がいることを紹介している。病気というと、なんでも悪いようにとってしまいがちだが、病気になったことで、自分の生活を振り返ってみたり、少し生き方を変えてみたりすることもできる。しかし、誰もがそうできるわけではない。なかなかそう思えない人が多い。なんで自分だけ病気になったのか、いつまでこの状態が続くのか、不満や不安のほうが多いはず。
 そこで、いままで気がつかなった幸せがみつけるために、わたしは、患者宣言することをすすめる。「わたしは腎臓病です」(これはわたしだが)「糖尿病です」「腰が悪いんです」などなど。
 少しでも病気のことを忘れたい、と思っている人にはつらいことだが、病気を宣言すると、否応なく病気と向き合わなければならなくなる。ここから、新しい自分が生まれていく。
 新しい自分とは、どういうものか。このブログでは、そのことを追求していきたい。