タミフル
厚生労働省がタミフルの10代への使用を制限した。タミフルを服用後、異常な行動を起こす子どもがあり、10代になると親もコントロールできないために、10代に限って使用しないように指導を出したのである。因果関係ははっきりしないといいながら、問題が起きたあと、速やかに行動したようだ。
おそらく鳥インフルエンザによって変異を起こし、発生すると思われる新たなインフルエンザ対策として、タミフルの備蓄を指示し、すでにかなりの量を蓄えたことに対する批判をかわす目的もあり、早々に対処したのだろう。
もともとタミフルは、インフルエンザにかかっている期間を1日ぐらい短くする程度の薬で、特効薬ではない。細胞に感染したウイルスが細胞からはなれるのを防ぐことができるというもので、ウイルスを殺すものではない。
わたしたちはまだウイルスを殺すことはできない。
こんな薬を早々と備蓄させたことに、もっとわたしたちは疑問を持つべきである。