ニコチンの害

 中国でニコチンだけが入っているタバコ(電子タバコ)が売られていて、結構人気とのこと。(紙巻き)タバコの害というとタール(ヤニ)とニコチンを思い浮かべるが、その片方がない。タールによって起こる肺がんや喉頭がんなどは防げるかもしれないが、ニコチンは血管を急激に収縮させるために、高血圧、動脈硬化の原因になる。この害は防げない。
 タバコに関しては、タールに200種類以上の毒物が含まれていて、がんばかりでなく、さまざまな悪影響を及ぼすといわれている。それがなくなくなればいいか、と思うだろうが、そんなことはない。
 タバコも習慣だと思う。何か手持ちぶさたのとき、ちょっと時間ができたとき、何気なくタバコに手が届く。ちょっと一服とはよくいったものだ。
 タバコは、ずいぶんと前にやめた。1日に40本も50本も吸うヘビースモーカーではなかったので、そんなに苦しまずにやめられたが、かつて健康雑誌の編集長をしていたときに、創刊ということで新聞記者からインタビューされた。雑誌の内容を話し、最後にところで、お酒やタバコはいかがですか、と聞かれた。そのときは創刊作業のイライラもあり、やめていたタバコをまた吸い始めていた。「吸いますよ、お酒も飲みますよ」と答えた。
 それが見出しになり、お酒もタバコも吸う健康雑誌の編集長と書かれてしまった。知り合いの禁煙運動の人から、さっそく連絡があって、新聞など、公のものにはタバコは吸わないといってくれと、苦情をいわれた。
 その前もタバコをやめていたし、この記事のせいだけではないが、ちょっと吸っていたタバコもやめてしまった。
 いまはまったく吸わないが、たまに葉巻を吸いたいなと思う。こんなことを書くと、またクレームが付くかな。