病院祭りに行ってきた


 長野県の富士見町にある富士見高原病院の病院祭りに行ってきた。
 病院祭りとか病院祭といわれるが、病院が主催するお祭りのあることをはじめて知った。富士見高原病院は、今年で8回目だが、同じ長野県にある佐久総合病院は今年で61回を数え、2日間にわたって開かれるが、なんと2万人以上の来院者があるという。
 富士見高原病院にも、町の人がたくさん集まり、スタンプラリーをしたり、メタボリックシンドロームをチェックしてもらったり、さまざまな展示を楽しんでいた。
 わたしは、おもに先生方の講演を聴いた。麻酔科医が行おうとしているペインクリニックの提案や、形成外科医が日ごろどんな病気を見ているかという発表、放射線科の診断医がこの病院でできることなどを興味深く聞いた。
 午後には院長の話があり、来院者、患者さんかもしれないが、「あちこちの病院で医師不足が問題になっているが、この病院ではそんな心配がないような気がするが」という質問に答えて、
研修医制度が変わる前から、研修医を受け入れる準備をしてきたこと、女医さんが働きやすい病院づくりをしてきたこと、看護師さんにも同様に働きやすい病院を心がけてきたこと、医師が望むこと、それがこの地域の患者さんに役に立つと思えば、それを何とか実現しようとしてきたことなど、ユーモアをまじえて話していた。
「いや、病院も努力しているんです」
 といって、聴衆の笑いを誘っていたが、これはなかなかできるものではない。
 わたしの住んでいる地域の病院関係者も、こうした病院祭りをぜひみてほしいと思った。