遺伝子は英語でジーンという
- 作者: 白澤卓二
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/11/07
- メディア: 単行本
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長寿遺伝子に関していえば、長生きする人たちだけが持っているものではなく、誰もが持っているが、まさに長寿遺伝子を働かせていない人が多いこともわかっていただけたと思う。
この点は非常に重要で、遺伝子の機能を知ることが、本当の意味でポストゲノムだと思う。
ところで、遺伝子のことを英語でジーンという。GENE。ゲノムはGENOME。ジーンとオム(総体)がいっしょになった言葉。
ゲノムは、設計図だとよくいわれるが、設計図があっても家が建たないように、材料やそれを使って建てる人が必要になってくる。この辺を理解することはたいへんだ。
遺伝子の機能は、すべて解明されたわけではない。また、すべて解明することがむずかしいと思う。ひとつの遺伝子をノックアウトして実験を行っても、ほかの遺伝子との関連があるから、ひとつだけノックアウトしても、その遺伝子の機能が解明されるとは限らない。
ただし、その研究過程で、私たちの生命の謎が明らかにされていくことが確かである。