地震のあとで

 地震発生から8日経ちました。
 地震発生地で医療活動をしている救急医から、傷病者がいないという声が上がっています。
 地震があったあと、がれきに挟まれ、救助を待っている人がいるはずなのに、すでに亡くなられた人が多く、傷を負った人が少ないのです。
 おそらく津波のために、地震だけだったら助かった命が助からなかったということでしょう。
 地震だけなら、がれきの中でもわずかな空間ができ、そこに身を横たえている間に救助されるという事実をたくさん見てきましたが、津波はそのわずかな空間をも奪ってしまいます。
 また、津波による死亡は、建物にぶつかったり、建物が破壊されてできた建材などによる損傷が原因と聞きました。津波だから、水におぼれる溺死が多いと思っていましたが、違うそうです。
 津波の映像を見るたびに、これはいままで経験したことがない恐ろしい現象だとつくづく思います。
 現在、必要とされている医療は、高血圧や腎臓病、糖尿病などの慢性疾患などの医療といっています。
 そろそろ内科の専門医の出番だといっています。
 こうした情報を的確につかみ、いま必要な医療情報が伝わることを願います。
 おそらくできあがっていると思いますが、震災地の患者の現況をとらえ、どんな医療が必要なのか、といった情報を医療ハブのよう なものがしっかりとられ、情報を発信していく必要があります。
 情報を集め、それをきちんと発信していくことがたいへん重要です。

 
 震災直後からツイッター情報が非常に有効でした。
 内容のないものが多いという批判がありますが、テレビや新聞などの報道ではない、個人的な思い、それがこうした非常事態に何を感じたのか、がわかります。たいへん役立ちます。
 わたしも、いま明るい話題を提供しようと思っています。
 地元のFMラジオでもツイッターから拾った明るい話題を放送しました。たまたま計画停電の最中で、真っ暗な中ラジオからいい話が流れてきてよかった聴取者からいわれました。
 これからできるだけ明るい話題をお届けしようと思っています。
 がんばろう!


追記 いま服用している薬の情報を持ちましょう。
   お財布の中に、薬を入れておきましょう。
   できれば1週間分を常に持ち歩きましょう。