五木寛之氏も読んでいる

作家の五木寛之氏が、わたしの『歯は磨くだけでいいのか』を読んでいると、日刊現代のエッセー『流されゆく日々』に書いてある。
五木氏というと、医者ぎらいが有名で、健康診断は受けたことがないというが、歯に関してはかなり関心があるようだ。昨年開かれた、インプラント学会主催の講演会で、同じ歯科医に40年以上見てもらっていると述べ、インプラントを上顎に2本入れているという。
じつは、『養生の実技』という本の中で、『歯は心臓よりも大事だ。私はそう思っている。自分のもともとの歯が、現在何本あるかにも無頓着な人が多い』と嘆いている。
これは本当にそう思う。
歯は年齢とともに抜けてしまうもの、歯が抜けても入れ歯があるからいい、と思っている人が結構いる。
しかし、歯は自然に抜けるものではない。歯を失わないですむ方法がある。
そのことを『歯は磨くだけでいいのか』で紹介したが、その方法が秘密のものではなく、歯科医ならご存じのはずだ。
本の帯に「この本を持って歯医者へ!」としたのは、この本をきっかけに、歯科医が「予防」に大きくかじを切ることを願っているからである。
じつは、この本のタイトルをさいしょ「人は歯のために生きている」ということで考えていた。五木氏ではないが、歯は心臓より大事だということは、年齢とともにわかってくる。そのとき、あなたの歯は何本あるだろうか。いまからでも遅くはない。
歯は磨くだけでいいのか』をぜひ読んでください。