電車男ならぬ健康男のススメ

『健康男』というタイトルの本があります。2013年の発行です。
図書館で、資料を探していたとき、「面白そうなタイトルだな」と手に取りました。
470ページもある分厚い本なので、読み切れるかなと多少の不安がありました。
それでもしっかり読み終えました。1ヶ月以上かかりましたが、おもしろかったからです。


この本だけを読んでいるわけではないので、時間がかかるのはいたし方ありません。
図書館のサイトで、ほかにリクエストがないことが幸いに、ずいぶん長い間借りてしまいました。


内容は、「からだにいい」といわれていることを自分のからだを使って確かめてみようというものです。
エスクァイア』のライター、編集者として、また、『ワシントンポスト』などにも、記事を書いているA・J・ジェイコブスが著者です。
彼には、ほかに『聖書男』『驚異の百科事典男』などの著作があります。
それぞれ聖書に書かれている通りのことを実践したらどうなるのか、百科事典をはじめから読んでみたらどんな知識が役に立つのかという実験を自分のからだ(脳を含む)を使ってしています。


健康法にもくわしく、その中から取り組もうと決めた項目は、たいへん長いものになったようです。
それを一つひとつそれぞれの専門家の意見を聞きつつ、実行していく過程とその結果を記してあります。
いちおう、2年間という期間を切って挑戦していきます。すべてをやり終えたわけではありませんが、それぞれユニークな所見をあり、納得するものも多々ありました。


くわしくは、本書を読んでいただくとして、わたしが納得したものをあげていきましょう。
その内容は付録としてあります。


・空港で「動く歩道」の誘惑に負けない
・駐車場ではいちばん遠くのスペースに車を停める
・階段を歓迎し、エレベーターを避ける
・貧乏ゆすりをする。足をバタバタさせるだけで循環器のちょっとしてトレーニングになるそうです。
・大都市を移動するときは、歩いて地下鉄の通路を使う。いやでも階段を上り下りするし、信号待ちをしなくてもすむ。
・テレビのチャンネルを変えるときは本体のボタンを押しに行く。


これはおもに運動に関してですが、みなできるでしょう。


・よく噛む。ひとくち50回を推奨する人もいるが、彼は15~20回。
・テレビを消して食事をとる。
・ひとくちごとにフォークを置く。
・自分の姿を見る。


などです。どれもそれほどむずかしいものではありません。
わたしもやってみようと思っています。