水分不足は怖い

 ノロウイルスの感染によって起こる、下痢や嘔吐などの胃腸炎が引き金になり、亡くなった高齢者が多い。直接の死因が明らかになっていないが、水分不足があったと思われる。
 下痢が続く場合、水分不足になることが素人でもわかる。子どもを育てたことのある人であれば、実感しているだろう。赤ちゃんは、大人より水分が必要で、脱水状態にならないように、どの育児書にも書いてあるし、医師も指導している。
 お年寄りも同様で、水分不足から脱水症状がみられたら、点滴などを行わなければならない。水を飲ませようとしても、すでに自力で飲むことができなくなっているからだ。
 普段から水、お茶でもいいが、飲む習慣をつけたい。水分として必要な量は、1日に約2・5リットル。食べものから1リットル、体内でできる水分が0・3リットル。飲まなければいけない水分の量は、約1・2リットル。これだけ必要なのだ。水を侮ってはいけない。
 人間の体の半分は水である。