歯、歯、歯、歯

 入れ歯があわなくて困っていた人が、歯科医に調整してもらい、話せるようになったという話を前回書いたが、入れ歯は入れたら終わりではなく、調整してもらわなければならない。使っているうちに、入れ歯を支えている歯茎の土手部分がやせてきてあわなくなるからだ。
 入れ歯が、頬に当たったり、歯茎に触ったりすれば、これはすぐにわかるし、直してもらうだろうが、土手がやせてきてあわなくなっていることには、意外と無頓着な人が多い。ぜひ歯科医に行って直してもらおう。
 入れ歯をしないことがいちばん大切だが、そのためには、歯を抜かせない、歯を削らせない、このふたつが重要だ。歯にクラウンをかぶらせない、詰めさせないことも重要なのだが、何より削らせない、抜かせないことだ。
 むし歯になったら仕方がないだろう、というかもしれないが、むし歯にもならない方法がある。
 むし歯や歯周病感染症であることはご存じだろうか。感染症、つまり、体の外からやってくる細菌によって起こる病気である。むし歯の場合は、その元となる細菌もわかっている。この細菌をやっつければ、むし歯は確実に防げる。
 この細菌をやっつける方法を日本人が開発した。その方法を3DSという。くわしくは、いまつくっている本を見ていただきたいのだが、むし歯や歯周病が細菌によるものだということをよく知ってほしい。歯の項は続く。