歯、歯、歯、歯、歯、歯

 みなさん、歯を磨いていますね、でもむし歯になりますね。
 これが、いまつくっている歯の本のスタートと書きましたが、実は、磨かれていないところが結構あるんです。
 まず、歯の根元、歯と歯の間、歯と歯茎の間。まず、こういうところを意識的に磨きたい。
 さらに、歯を磨くときの癖があります。普段何気なく磨いていますが、本当に全部きれいになっているでしょうか。これがおっとどっこいなのです。
 癖になっていますから、なかなか気づきません。
 歯の汚れを染め出す薬をためしてみると、真っ赤に染まって驚きます。こんなに汚いところがあるんだと。
 歯の汚れの中でいちばん問題になるヌルヌル。台所の三角コーナーについているヌルヌルと同じものが歯に付着しているのです。バイオフィルムというやつです。バイオフィルムは、抗生物質をはじめ、薬剤を浸透させないくらい強力な「膜」で、これをとるのは、PMTCという技術が必要です。
 できるのは、歯科衛生士さん。もちろん歯科医でもできますが、一応の衛生士さんの分野です。PMTCで使う道具には、前後に動くタービンもあって、歯と歯の間も清掃できます。歯と歯茎の間を清掃するやわらかいカップのようなものもあります。カップの内側は、汚れをとるようにギザギザしています。これで汚れをとるんですね。
 その他、ブラシ、ちょっと尖ったポイントなど、それも大きさがいろいろあって、歯を完璧に清掃するのです。
 歯を磨くには、こうした技術に頼らなければなりません。自分だけではできないこともあるのです。