腎臓移植について

 人工透析を受けないとすると、残りの手段はひとつ。腎臓の移植を受けるしかない。ちなみに現在、約1万2千人の移植希望者がいるそうだ。
 ところで、実際に移植を受けた人は何人いるのだろうか。05年で994人。夫婦間など、家族の間で行われることが多いから、家族間ではない移植となると数はもっと少なくなるだろう。臓器移植は、まだまだ浸透していないのが現状だ。
 『がんばらない』などの著作もあり、テレビなどでもよく発言している諏訪中央病院の鎌田実医師は、朝日新聞の記事の中で「わたしは、自分の状態が悪くなっても臓器移植は受けたくない」といっている。医師の間にも、臓器移植に関して違和感を感じている人がいるようだ。
 わたし自身、臓器移植はかつて書いたように過渡期の治療を思っているので、積極的には受けたいと思っていない。
 透析以外には臓器移植しかない。しかし、移植は、かなりむずかしい問題をもっているようだ。
 この項に関しては、再考したい。