白衣性高血圧

 白い洋服を着ると血圧が高くなる、違います。白い服を着た人も見ると血圧が高くなることをいう。病院で血圧を測ると、自宅で測っているときより高く出ることが多い。これを白衣性高血圧という。
 白衣とは、医師や看護師が着ているあの白衣のことである。
 血圧を病院で測ると高くなる、ということが知れ渡ってきて、血圧は病院では高くなって当たり前という風潮すらあるような気がする。
 自分の普段の血圧を知るには、自宅で測ることがいいと勧められているし、自宅で測ったときの数値を見方も定められている。上が135以上、下が85以上。
 ところで、自分は白衣性の高血圧で普段はそれほど高くないと安心している人が多いが、白衣性高血圧の人の3分の1は、将来高血圧になることがわかった。
 安心してはいけない。白衣性高血圧といわれたら、その時点から対策を立てることが大切だ。医者の中にも、病院で高いのは仕方がないと思っている人が多く、治療をしようとする人はいない。自宅で測ったデータを持って相談すれば別だが、本当の血圧は知るのは専門家でもむずかしい。
 そんなわけで、自宅で血圧計を持っていない人で、自分の血圧がよくわからないという人は、健康診断などで血圧が高いといわれたら、白衣性高血圧だから心配はいらないと思わずに、高血圧の治療をはじめることをお勧めする。
 医者は何もいわないと思うから。