水と血

 単純に血液中の水分の量が多くなると、それだけ圧力を高めないと血液がまわらないようになる。そのために血圧は高くなる。血液を円滑に動かすために力がいるというわけだ。
 では、水分をとらないほうがいいのかというと、水分不足になると血圧が下がり、命にも関わってくる。
 水分と血というと、なんとなく「血液ねばねば」と関係するように気がするが、それは違う。「血液のねばねば」は、専門的には血液の粘稠度、「ねんちゅうど」というが、粘稠度に関係するのは、水分より脂。高脂血症などが原因になる。サラサラにするには、魚の油が有効だ。
 水分不足が怖いのは、高齢者だ。のどが渇いたという信号を受けとめる中枢が衰えてくるために、知らず知らずに水分不足になっていることが多い。のどが渇きを覚える前に、水分をとりたい。1日にコップに6杯ぐらいの水分をとるように心がけたい。
 入浴は、結構からだから水分を失わせる。そこで、入浴の前後には必ず水を飲むようにしたい。お年寄りの場合は、入浴前に飲んでおこう。
 からだの中の水分を節約して使うより、余った水分を排出する方が簡単なので、水分のとりすぎは少なすぎるよりはいい。
 これからはとくに水分に注意したい。
 ちなみにうちの水は井戸水。都会の水とは大違い。昔、子どものころ、水道の蛇口に口を付けて水を飲んで、「鉄管ビール」なんていいましたね。それほどうまいですよ。