百寿者をご存じですか

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

 この本の中で紹介できなかっただが、100歳を過ぎても元気に生活している人たちに共通することのひとつに、くよくよしないことが上げられる。
 忘れてしまう、といってもいいかもしれない。
 人生の記憶をため込んでいる、記憶をコントロールしているのは、脳の中の海馬といわれる部分である。この海馬では、新しい記憶を蓄積するために、過去の記憶の中で残すべきものと消去すべきものを選別しているらしい。
 新しい環境に適応するには、古い記憶を消去しなければならない。
 100歳まで生きる百寿者が、くよくよ考え込まない楽天的な性格の持ち主が多いのだが、海馬が生き生きと働いて、古い記憶を消去しているに違いない。
 脳の神経細胞は年齢とともに、小さくになっていくと考えられていたが、いくつになっても新たに生まれてくることがわかってきた。
 海馬に刺激を与えることが大切のようだ。チャレンジ、いくつになってもチャレンジして、新しい環境に身を置くことが、百寿者への道である。