100歳まで元気に生きる食べ方2

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

 この本の裏話をすると、最初企画がきたとき、『失礼ですが、そんな食べ方では老化は止まりません』というタイトル案だった。著者の先生も、そのタイトルが気に入って、出版に乗り気になった。
 しかし、最終的には、『100歳まで元気に生きる食べ方』になってしまった。
 わたしたち、団塊の世代といわれる人々で、100歳まで生きたいと思っている人がたくさんいるだろうか。両親の介護をしていたりして、高齢者を見ていると、長生きしたいと思う人は少ないように思う。
 100歳までは生きたくないが、そこそこは生きていたい。いまの食生活では、そこそこ生きることもむずかしいですよ、といわれたほうがリアリティがある。
 だから、老化は止まりません、というキャッチのほうがよかったと思う。
 以前、同じ出版社で、子どもの免疫力を高めるという企画で取材、執筆した本も、『子どものアトピー、ぜん息、アレルギー「免疫力」をつければ必ず治る』という長いタイトルに変わり、内容は子どもの免疫力という、親なら誰しも興味のあるものなのに、あまり売れなかった。もっとダイレクトのほうがよかったと思う。
 編集者をしていて、タイトルほど気にかかるものはない。タイトル次第で売れるものの売れなくなる。内容があまりなくてもタイトルで売れる。少しむずかしい内容で、タイトルで売れるのだ。
 タイトルは、なかなかむずかしいものだ。
 今回の『100歳まで元気に生きる食べ方』は、誰にもすぐにできる食事法を詳しく紹介してあるが、食材だけでなく、食べ方なども紹介してあり、たいへん役に立つ。
 ぜひ購読を。