高齢者の医療2

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

 100歳まで元気に生きるというのがこの本のテーマだが、92歳を超えた義父をみていると、元気に生きることはたいへんむずかしい。90歳を超えると、1年でこんなに老いてしまうのかと目を疑うばかりの老化のスピードである。
 普段から自宅近くに用があっても自転車を使わず、歩くことを心がけてきたから、歩くことが苦になかったはずなのに、ほんのわずかな距離でも休まなければならなくなり、坂道を下るのをみているとかなり危ない感じがする。
 ころばないようにしているからだろうが、家の中でも足を引きずって、ずるずると歩いている。
 義父の生活に問題があるのだが、コミュニケーション能力が衰えているのか、話を交わすことがむずかしくなっている。自分の話を一方的に話すが、相手の話を聞いて、それに反応することができなくなっている。
 自らそれがわかるのか、話に加わらなくなってきている。
 これがいちばん悲しい。
 後期高齢者ではキュアよりケアが、必要になってくる。人を治すことより人に寄り添い、生きることの手助けをすることが大切なのだが、この「人」がなかなか見えてこない。
 何だかなー。