高齢者の医療4

 わたしもいずれ透析治療が必要になるといわれている。慢性腎炎を起こしているからだ。片方の腎臓が萎縮していて、すでに機能していない。もう片方も徐々に悪くなっている。いまはまったく日常生活も不自由ではないが、いずれ透析生活を送らなければならない。
 痛くもかゆくもないし、食事制限も運動制限もない。他人からみれば、どこが悪いのかと思うだろう。お酒も飲むし、夜更かしもする。めったにないが締め切りに追われ、ストレス状態いっぱいになるときもある。
 まあ、要するにいまは元気いっぱいなのだが。
 アメリカでは、認知症と診断されたり、口から食事がとれなくなったりした時点で、透析治療を中止し、死を迎えることが珍しくないという。
 日本でも透析を中止した経験のある医師は少なくないという(読売新聞医療ルネサンスより)。どのような状態で中止したかが明かではないようだが、その実態を知りたい。
 透析技術の向上で、かなり体の弱った高齢者でも受けることができるようになったが、どのように最後を迎えるかという覚悟が必要だ。もちろん、わたしの場合も。