みんな病院へ行けっていうことか

 来年度から始まる40〜74歳の新しい健康診断(特定健診)の結果、受診者の5割が医療機関での診察が必要になる恐れがあることが、人間ドック受診データの分析でわかった。

 日本人間ドック健診協会(笹森典雄理事長)が8月24日発表した。

 国は2008年度からメタボリック・シンドローム内臓脂肪症候群)の予防に重点を置く特定健診を導入し、健診後の保健指導を強化する。協会は、過去1年間に全国12か所の大手健診機関で人間ドックを受診し、特定健診の方法に準拠した検査を受けた約5万3000人分のデータを分析した。

 その結果、血圧や中性脂肪、血糖などの検査数値について、厚生労働省医療機関を受診する目安として定めた「受診勧奨判定値」を一つでも超えた受診者の割合が、49・7%に上った。65歳以上の高齢者では、54・6%だった。

 中高年の半分が医療機関を受診すれば、医療費の高騰につながる恐れがある。笹森理事長は「厚労省の定めた判定値を超えても、一律に病院を勧めるのではなく、保健指導で生活習慣を変えるように促すことが大事」と話している。(2007年8月24日23時24分 読売新聞)
 
 単に病院に行くことを勧めるのではなく、保健指導をして生活習慣をあらためてもらうようにするというのは、賛成だが、それを誰がやるのか。医師か、看護師か、それとも保健師、それとも栄養士。誰がやるにしても、やる気にさせなくてはいけない。生活が乱れている人にそれを正すように指導できる人がどのくらいいるだろうか。