何か楽しいことはないかな、などを思いつつ原稿を書く

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

100歳まで元気に生きる食べ方―頭と体を若くする「スーパー長寿食」

 長寿遺伝子の話を書いている。ヒト(専門書では人類のことはヒトと書くらしい)の遺伝子は、その数3万5000個。いまやそのすべてが解明され、どんな働きをしているかが、研究者のテーマになっている。
 ある遺伝子を傷つけ、働かないようにして、この個体が長生きするかどうかを見つける方法がある。線虫で見つかった遺伝子はこの方法で見つかった。
 よく考えてみると、何もしないでほうっておけば、みな自然と死んでいくわけで、遺伝子の多くは死ぬようになっているのではないだろうか。
 ごくわずかの遺伝子がわたしたちを長生きさせようとしている。
 死ぬ遺伝子がこんなにも多いのはなぜだろう。
 わたしたちのからだの中の細胞にはすべて死ぬようになっている。
 長生きするより死ぬように決められている遺伝子が多いのはなぜだろうか。
 白澤先生は、「若い人に道を譲るためだ」という。
 確かにそうだな。ヒトは長生きできないようにできているのだ。