からだに入ってくるもの。出ていくもの。

 いままで、このふたつをよく考えてきた。入ってくるものは、食べものだったり、ストレスだったり。出ていくものは、汗だったり、排泄物だったり。
 いま長寿遺伝子の原稿を書いていて、からだの中で起こるものにも興味を持った。たとえば、酸化。からだの中で起こる酸化が、老化に結びつく。いかに酸化を防ぐかが重要なのだが、わたしたちからだのエネルギーをつくっているミトコンドリアでは、このエネルギーの制作過程で、酸素が漏出し、それが活性酸素になって、細胞をむしばんでいる。これを防ぐために、からだの中には、SODとカタラーゼという酵素があるが、これらを持ってしても、完璧に活性酸素をなくすことができない。
 細胞のDNAが傷つくと、遺伝情報がきちんと伝わらず、がんになる細胞が増える。これも老化である。
 老化を防ぐのは、どうすればいいのか。

からだに入ってくるもの、出ていくもの、つくられているもの。こんな感じですかね。