稲刈りをしつつ山々の紅葉をみた


 稲刈りをしている田んぼから、南アルプスが見える。南アルプスの手前にある鳳凰三山もよく見えるだが、鳳凰三山の山頂当たりはすっかり紅葉していた。あの紅葉は、これから山里にゆっくり下りてくるのだな、と思いたいが、実はゆっくりではない。
 西に南アルプス、北に八ヶ岳を望む、八ヶ岳南麓に住んでいるのだが、秋はあっという間にやってきて去っていき、冬がすぐ近くにきている感じがする。
 田んぼを手伝っているところと標高差で400mぐらいあるだろうか。気候や気温はもちろん違う。
 私の住んでいるところに、冬がすぐにやってくる。
 3年前に黒米をもらって、バケツで栽培しようとしたが、実が入らなかった。日当たりのよいところ、よいところと一日の中でも移動したが、ダメだった。
 温度が上がらなかっただろうと師匠にいわれた。気温が稲作には重要らしい。
 さて、天日干しが終わり、脱穀すれば新米が食べられる。それだけがいまの楽しみ。
 やはり自分でつくったお米は格別。
 もっともつくったといっても、管理はすべて師匠がしてくれたので、ほんのわずか参加した程度といっておこう。