結婚式に参加して、はるか昔のことを思い出した

 年若い人たちの結婚式に参加した。
 そして、はるか30数年前の、わたしたちの結婚式のことを思い出した。
 カミサンの大学の恩師だった先生に結婚式の司式をしてもらい、披露宴にも出席していただいた。
 披露宴のときだったか、教会での説教のときだったか、それが確かではないのだが、先生が、「愛には4つの愛がある」という話をされたことを思い出した。
 アガペ、エロス、フィリア、ステルゲの4つ。
 アガペは、無償の愛、神の愛。エロスは、男女(同性同士)の愛、肉体の愛。フィリアというのが友情、ステルゲは本能的な愛、母性本能による愛。
 愛には4つの愛があり、男女の愛もエロスからはじまり、友情というフィリアになり、最終的には無償の愛になっていく。その間に子どもが生まれれば、ステルゲを経験することになる。
 人生は4つの愛である。なんてことを思い出したのだ。
 最近は、結婚式に参加するより葬式のほうが多かった。やはり結婚式のほうがいい。
 
 秋が短い。ここ2、3日で急速に木々の葉が紅葉してきている。蔦の葉が黄色に色づき、漆の葉が赤くなり、さらに楓の葉が緑から真っ赤に染まっていく。とくに楓の葉の色づきが急である。秋が本当に足早に通り過ぎていることを感じる。
 今日が最高の紅葉か。