編集者のお仕事について

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 編集者のお仕事。長年編集の仕事をしてきた。昔、編集者になるといったら、明治生まれの父は、その仕事はいったいなんだと詰問してきた。新聞記者のようなものかといわれたが、違うと答えたが、おそらく亡くなるまで、編集者の仕事を理解していなかったと思う。
 原稿を書く作家なのか、本を作るといっても印刷するのか。写真を撮るのか。絵を描くのか。すべて違う。これらの仕事をすべて総合的に行うのが、編集者の仕事である。
 しかし、いちばん大きな仕事は、企画を立てることだ。読んでもらいたいと思う本を考える。この本で多少世の中を変えることはできないだろうかと考える。この仕事が一番大事。
 編集者にもいろいろなタイプがあって、本の校正が好きな人、デザインが好きな人などなど。わたしは企画を考えるのが好き。こんな本があったらいいなと考える。こんな本が売れるかもしれないと考える。
 でも、なかなか思うとおりにはいかない。再三にわたって紹介している『老いない、病気にならない、方法』は、長寿遺伝子を語り口に病気をしないで長生きする方法を紹介している。これもつくっているときは、ほう、ここが目新しい、売れるに違いないと思ったのだが、そうはいかなかったようだ。
 でも、これから、これから。