まぶたはなんのためにあるのか

 まぶたを気にしたことがあるだろうか。一重まぶた、二重まぶた、奥二重まぶたなど、まぶたの形状を多少気にしたことがあるかもしれないが、それ以上気にかけたことがないと人がほとんどだろう。
 まぶたなんか、たんなる目のふた、と思っているはず。
 ところが、このまぶたが脳はもちろん、体全体に関係していることがわかった。
 まぶたの研究をしている先生は、形成外科の先生で、いままで数多くの眼瞼下垂の手術を行ってきた。手術を受けた患者さんの多くが、手術前に原因不明の肩こりに悩まされていたり、不安障害やうつ病を持っていたりする人が多かった。
 手術後に、肩こりや不安障害がなくなると報告する人がたくさんいて、手術を担当してきた医師はまぶたの研究をはじめた。それから、いくつも発見があった。
 この発見の内容を発表する本を作った。来月発売になるが、これが本当に画期的な内容で、私も長年医療関係の仕事をしてきたが、いままで原因のわからなかった病気の多くがまぶたと関係していたことがわかり、非常に驚いた。
 まぶたにぜひ注目してもらいたい。パソコンに長い時間向かっていると、目の奥が痛くなる眼精疲労などは、まさにまぶたの病気だったのである。