定期購読している雑誌『本の雑誌』

 『本の雑誌』いま手元にある号が296号。仕事場の本棚の奥を探してみれば、はじめて購入したのが何号だったかわかるのだが、奥の奥にしまい込まれていて確かめられない。あまり当てにならない記憶によれば、おそらく15号か16号ぐらいがはじめてだと思う。もう少し前かもしれない。
 東京御茶ノ水にある(もうないかもしれないが)名渓書房(これもうろ覚えになってしまった銘渓かもしれない)という書店で購入した。沢野ひとしさんがこの書店のカバーを書いていた。書店のカバーのことを書肆というらしい。らしいばかりで実に情けない。
 『本の雑誌』で紹介された本をよく読んだ。冒険小説という新しい書物の扉を開いてくれたのが、『本の雑誌』である。マイケル・バー・ゾーハー、ロバート・B・パーカー、ジャック・ヒギンズ、ギャビン・ライヤル、S・L・トンプスン、マクリーンなどなど。実にたくさんの小説を知ったし、読ませてもらった。いまでは、近くの書店にないので、『本の雑誌』だけはいまでも定期購読をしている。
 よく読んでいた雑誌をあげていくと、『ビーパル』。創刊号から読んでいた。『ネイチャー』という雑誌もよく読んでいた。これは『シンラ』の前身で、『シンラ』も読んでいた。文藝春秋からでていた『くりま』もよかったな。『太陽』も何冊か持っている。食べもの雑誌も好きだった。一時期料理に凝ったこともある。いまはしなくなったが。
 学生時代には、『話の特集』を定期購読していた。『ワンダーランド宝島』も読んでいた。雑誌のほとんどは手放した。昔、まだ父と母が元気だったころ、実家に帰ったときに、『話の特集』があって懐かしく読み返したことがある。いまは読み返したくなる雑誌が少なくなったな。