まぶたの手術を受けました

 またまたまぶたの話です。今回は手術編。これも放送用の原稿なので、文章は多少飛んだりしていますが、ご容赦ください。
 ちなみに、紹介する本がまぶたに関して世界ではじめて書かれた本です。

まぶたで健康革命―下がりまぶたを治すと体の不調が良くなる!?

まぶたで健康革命―下がりまぶたを治すと体の不調が良くなる!?

1まぶたの手術を受けました
 ラジオで顔をみなさんにお見せできないのが残念ですが、まぶたはこんな感じです。手術をして10日たちました。まだ抜糸を、縫った糸を抜いていないので、ちょっと違和感があるでしょう。手術を受けて翌朝まぶたにかかっていたガーゼをとってもらい、鏡でまぶたをじっくり見ました。二重まぶたがくっきりした印象です。だんだん落ち着いてきて、手術直後とくらべ、いわゆる二重まぶたになってきたなという感じです。
 前回の放送で、わたしには歯を噛みしめる習慣のあることを話しました。それが原因だと思われますが、歯が割れる、歯折という経験をしました。この歯折を起こすような食いしばりがまぶたによって起こると、信州大学の松尾教授にいわれ、まぶたの手術をしませんか、と勧められていました。受けましょうと伝えておきましたが、NHKの「ためしてガッテン」で先生が紹介されたこともあって、診察そのものが混み合ってしまい、なかなかその機会がありませんでした。それが、急遽キャンセルがでましたといわれ、さっそく信州大学でまぶたの手術を受けてきました。
 手術の内容を紹介する前に、診察の内容をお教えしましょう。
 わたしが診察を受けたときに、ちょっと舌を出してくださいといわれ、舌を出したままで、まぶたにわずか1グラムのおもりをつけられました。舌を出したまま、そのままでまぶたを上げてくださいといわれたのですが、まぶたがどうやっても上がりません。わずか1グラムのおもりをまぶたに乗せてだけでまぶたが上がらなくなったのです。
 今度は舌を引っ込めて、少し噛みしめてまぶたを上げてください、といわれました。すると、いとも簡単にまぶたが上がるのです。へぇ、という感じでしたね。
 松尾先生は、まぶたを上げるために歯を食いしばっていたというのです。これは確かに実感しました。
知らず知らずのうちにまぶたを上げるために、歯を食いしばっていたことになります。松尾先生にいわせると、まぶたを上げている、昼間の間だけでなく、夜も歯を食いしばっているといいます。これが、わたしの食いしばり、歯折の原因だったのです。
 歯を抜かれる、抜歯の原因でいちばん多いのが歯周病です。次にむし歯、3番目が歯折なのです。
 歯折ですが、わたしの通っている歯医者さんは、歯折をよく研究していて、歯折を起こした歯があると、歯周病が進むといいます。わたしの場合も、歯槽骨が減っていました。歯周病の症状です。
 また、歯科医が歯周病と診断して場合でも、歯折をしている可能性があるといいます。レントゲンで撮影すると、歯槽骨が減っていますから、歯周病が進んでいると診断しますが、歯折になった歯が結構あるのではないかといいます。歯周病で抜いた歯を詳細に検討する歯科医があまりいませんから、歯折の歯がずいぶんあるのではと指摘します。
 すると、歯を抜かれる原因である歯折の順位はもっと上がるのではないでしょうか。
 どちらにしても、歯の噛み締めをやめる、なくすしか根本的な方法はありません。マウスピースをして噛み締めをなくしても、それは根本的な治療法ではありません。

2どんな手術だったのか
 さて、まぶたの手術ですが、入院したのは3日間でした。入院した日は血圧や体温などを測り、状態をチェックします。お風呂にも入って頭も顔もきれいに洗います。手術の状態にもよりますが、3日から4日は頭を洗うことができませんから、しっかり洗っておきましょう。
 翌日に手術を受けました。まず、血圧の状態を調べます。血圧が高いようだと、血圧を下げる薬を服用します。わたしがふだんから飲んでいる降圧薬だけで、血圧を下げる薬は特別には飲みませんでした。
 血圧が高いと出血したりする可能性が高いのかもしれません。まぶたの血管がなにしろ細いものですから。
 さて、手術室に入りました。けっこう大きな手術室でした。血圧計や血液中の酸素の状態を調べる器具をつけられました。
 手術を受ける前にも、まぶたにおもりを乗せるなどのチェックを行います。眼瞼下垂の状態を調べるのです。
 手術内容は、わたしの場合、まぶたを厚くしている「細目靱帯」という靱帯を取り、目尻を下げていくような目の筋肉をとりました。これで目尻が下がらなくなる、若返る感じですね。
 まず、まぶたの局部麻酔をします。これが痛いと聞いていましたが、がまんできない痛みではなかったですね。
 顔だけを出るようなものでおおわれ、いよいよ手術です。
 ピンセットのような電気メスで、切っていきます。ピンセットを使って切除する箇所を引っ張り上げてそこに電流を流して切っていくようです。
 まぶたには、細かい血管が通っているようですが、わたしのばあい、出血もあまりなかったようです。
 電気メスで切り取っていくので、肉の焦げるにおいがしました。
 手術の途中で、ちょっと眼をあけてください、といわれて開けたのですが、まぶたがすーっと開けられました。
 まぶたを重くしている部分を切り取って、あとは傷口を縫って、終わりです。手術はわたしの場合、約1時間。
 手術後はまぶたにガーゼをかぶせられ、それを圧迫する、圧迫して止血するのです。圧迫するためにはネットのようなものをかぶっていました。宮崎県の話題の完熟マンゴーのようでした。
 翌日ガーゼをはずし、目のまわりをきれいにしてもらって退院です。まぶたについた傷跡は、最初自分でもちょっと驚きました。まぶたにそれこそくっきりと傷跡、縫った跡がついています。二重まぶたというより傷跡ですね。これが非常に目立つ感じでした。
 退院した日は友だちが病院まできてくれ、車で帰りましたが、途中昼食をとったり、手術の話をしながら帰ってきました。まぶたの傷跡が目立つので、ずっとサングラスをしていました。別になんの支障もありませんでした。手術のあとも時間の問題でだんだんとよくなるようです。
 退院したその日のことです。遊びにきていた娘を高速バスのバス停まで車を運転して行ったのですが、対向車のヘッドライトや後続車のライトの明かりをまぶしく感じませんでした。
 以前は車のヘッドライトの明かりがまぶしくて、とくに後ろに大型の車につかれると、本当につらかったのです。それがなくなりました。まぶたを楽に開け閉めできるようになって、瞳孔の動きがよくなるのだそうです。それでまぶしさが減るといわれていました。
 さらにその翌日。いつも朝起きると、口の中で舌が歯を押していたという感じがあるのですが、それがなくなっていました。舌が口の中にきちんと収まっている感じがしたのです。
 そんなに早くいろいろな変化が起こるのかといわれそうですが、これはわたし自身が体験したことで嘘ではありません。
 松尾先生も効果が早く出る人もいるとおっしゃっていました。
 手術を受けて1週間以上たちましたが、いままで目が痛いとか、傷口が痛むといった副作用はまったくありません。頭が2、3日洗えなかったぐらいで、不自由はありません。
ただし、涙が少し出るとか、まぶたが重いとか、引き連れているような感じがするなどはありました。
 そのほか、不都合はありませんでした。早く抜糸をして、まぶたの傷が目立たなくなることを願っています。いずれ、二重まぶたがはっきりしてくるので、目がぱっちりしてきますね。少し若返ったといわれました。
手術をしているときにまぶたの小さな血管を見られて、松尾先生が、きれいな血管です。動脈硬化もないし、野菜とか魚を中心の食事をしているからですか、といわれましたが、うれしかったですね。
魚ばかりの食生活ではありませんが、野菜をできるだけとろうと思いました。