は、め、ときたら…

 次はなんでしょう。
 義父の話。約1ヵ月前のこと。そのころは、わたしたちより少し時間がかかるが、ひとりでウォーキングをしていた。帰りが遅いので気になり、仕事場から自宅近くの坂道を見て驚いた。義父が倒れているではないか。すぐに飛び出し、義父の元へ。坂道でバランスを崩し、前方に倒れ込んだらしい。鼻と鼻の下を切り、出血している。自宅では処理がむずかしいと判断し、まちの開業医へ連れて行く。外科医と聞いていた。わたしたちもかかったことがなかったが、選んでいる暇はない。
 最初、縫わなくてもいいという診断だったので、自宅に連れ帰ったが、出血が止まらない。再度、クリニックを訪れ、今度は縫ってもらうことにした。鼻のなかも切れていた。これが出血の原因と思われる。鼻の中も含め、傷口を縫ってもらった。出血もおさまり、ほっとした。
 ところが、よく観察していると、歯の状態がよくない。入れ歯の具合が悪いらしい。おそらく倒れたときに入れ歯も打ったのだろう。
 顔の傷が少々治りかけてから、知り合いの歯科医に見てもらう。その結果、上の入れ歯にひびが入っているし、入れ歯自体もだいぶ古いから、口に合っていないといわれ、作り替えてもらうことにした。
 新しく入れ歯ができるまで、はめていた入れ歯に裏打ちをしたり、修正を加え、はめてもらう。前のものよりだいぶ大きい。しかし、ぴったりはまり、入れ歯ががたがたしたり、落ちたりしなくなった。
 修正した入れ歯をさらに何回かチェックをして、最終的な入れ歯をつくった。
 この入れ歯ができあがった翌々日、今度は白内障の手術を受けた。
 東京からこちらに越してきたとき、義父の内科と眼科のかかりつけ医を探した。内科は長野県で見つけ、眼科は韮崎で見つけた。
 韮崎の眼科で、義父は白内障の手術を勧められ、受けてみようと思ったようだ。白内障に関しては、以前手術を勧めたことがあったが、自然のままでいいといわれたので、それ以上いわなかった。しかし、今度の眼科医に、年齢に関係なく、手術は受けられること、手術も日帰りでできるなどを聞き、受ける気になったようだ。
 その手術を一昨日受けた。白内障以外に目の病気もなく、高齢の割には水晶体も硬くなく、手術自体は15分ぐらいで終わった。義父の手術は、テレビの映像でしっかり見た。
 翌日、診察を受けたところ、視力は乱視を矯正すれば、1.0になることがわかった。目を覆っていたガーゼをはずし、周囲を見ると、明るさはもちろん、文字がくっきり見えるという。
 手術後から1週間は、頭を洗ったり、洗顔はできないが、これは手術をしたあとが開放創のため、雑菌が入るのを防ぐため。無意識のうちに目に手をやらないように、それを防ぐメガネも購入した。これで安心。
 さて、歯、目、ときたら、この次はなんだろうか。