安かろう悪かろうという迷信

 先日、医療情報を流しているサイトを読んでいたら、ある医師がジェネリック医薬品ついては厚生労働省の検査もいい加減だし、有効成分が効果を発揮する時間が足りないから、効かないと患者さんにいわれると述べていた。安易にジェネリック医薬品を使うのはどうだろうという内容である。
 確かにジェネリック医薬品のすべてが安全で確かであるといえないかもしれない。しかし、ジェネリック医薬品をすべて効果がないというような印象を与えていいのだろうか。
 以前、わたしのブログでは、ジェネリック医薬品に関してメーカーがきちんとデータを公表しているものを使いましょうといった。
 きちんとしたメーカーであれば、標準品との比較データを公表している。そのデータを見れば、どのぐらいで薬が溶けるのか、有効成分が体の中にどのくらいとどまっているのかがわかる。
 わたしの親しい薬剤師さんは、ジェネリック医薬品を推奨するときには、こうしたデータを見せて説明する。ただ安いからこちらの薬を使いましょうとはいわない。また、彼自身が納得できない薬は推奨しない。
 医療費の削減が急務である現在、安全で効果の確実なジェネリック医薬品が普及する必要がある。
 そのためにも、わたしたち消費者も薬についてもっと興味を持ちたいものだ。