医療費を抑える

 ちょっと古くなるが、5月8日付の朝日新聞に長野県泰阜村(やすおか)村長の松島貞治さんが、医療費の抑制は、終末期医療の有り様によって大きく左右されると述べていた。
 過疎の泰阜村では、日本全体より20年早く高齢化社会を迎え、20年早く高齢者がふえない時代を迎えているという。
 高齢者の急増によって、老人医療費の増加に苦しんだが、在宅福祉に取り組み、その危機を脱したそうだ。
 現在、いわゆるメタボ健診が行われようとしているが、その費用を在宅支援に回すべきだと力説する。
 実際に、在宅福祉を充実させることで、医療費を抑制できているのだから、説得力がある。
 医療費を抑えることは、いまや急務のことである。自治体は、思い切って在宅福祉にカジを切るべきだと思っているのだが。