3日間の仕事が30分で


これがわたしたちの使っているバインダー

これがコンバインです

 わたしたちの田んぼは約2反部で、稲刈りをするのに3日間かかる。同じ広さの田んぼをコンバインですると約30分。3日間というのは、ふたりでやるからで、もっとたくさんの人数をかければ早くできる。コンバインは、乗っている人はひとりだし、籾を回収する軽トラを運転するのもひとり。これもふたりでできるのだが、その時間はあまりにも違う。
 農業もどんどん機械化され、人手がいらなくなってきているのだが、収穫の喜びを分かち合うには、コンバインでは物足りない。みんなで収穫をよろこぶために、一家総出で稲刈りをし、稲を稲架にかける。稲刈りの終わった田んぼは、子どもたちが遊ぶにはもってこいだ。
 しかし、いまは広々した田んぼを走り回る子どもたちの姿はない。
 わたしたちもふたりだが、ひっそりとであるが、胸を張って大いなる実りを喜んでいる。