冥加金とはなんだ

 義父の納骨に行ってきた。
 カミさんの兄弟、すべて女性なので姉妹だが、その連れ合いと子どもたち、さらに孫を含め、総勢24名か。
 おそらくこれからもう二度と、これだけの親族が集まることはないだろう。
 
 義父、義母が眠るのは、日本でも公園墓地といわれたもののはしり。
 柳田国男三船敏郎尾崎士郎などが眠っている。
 ちなみに、義父の墓の前は、映画監督の岡本喜八が眠っている。
 けっこう有名な墓所である。
 
 驚いたのは、義父の名義からカミさんの名義に換えたり、納骨の料金として支払ったりしたものが、すべて冥加金として、受領されていることだ。
 領収書を見せてもらったら、受納証とあって、各種変更冥加、納骨冥加、法事冥加(これらはすべてゴム印)とあった。
 これは、すべて寄付なのか。冥加金という意味からすると、寄付になるのだが。
 1万以上の墓があり、現在350万円で販売されている公園墓地で行われることが、ほとんど冥加金の範疇である。義父が購入したときはもっと値段が低かったが。
 宗教法人だから、これは当然のことなのだろうか。これには税金がかからないのだろうか。
 よくわからない。

 もし、寄付だとすると、坊主丸儲けは決して死語ではないようだ。
 いや驚いた。