500マイル

 大昔、学生時代。フォークソングがはやった。いまから40年も前のこと。ギターを抱えた若者が、大学のキャンパスで、集まってはフォークソングを歌っていた。大学闘争が始まる前ののどかな時代。
 わたしが好きだったのが、500マイル。PPM、ブラーズフォア、ジョーン・バエズなどが歌っていた。バンジョーの響きが何ともいえずよかった。
 つい最近、NOONが、この歌をカバーしていて、それがなかなかよかったのだ。
 歌詞に鈴木玲子さんの和訳があって、これもよかった。

 わたしが乗る列車を逃したら
 もうわたしは遠く去ったものと気づくでしょう
 100マイルを知らせる汽笛が聞こえるでしょう
 100マイル また100マイル 100マイル 100マイル
 100マイルを知らせる汽笛を聞くでしょう

 500マイルというと約800キロ。東京から姫路ぐらいだろうか。アメリカは広い。

 わたしの住んでいるところで、東京から150キロぐらい。それでも結構遠いと思う。
 一昨日に降った雪が積もって、仕事場から見える景色は白一色。本当にきれい。でも、零下5度。寒い。
 東京とは、まったく違う。
 冬はあくまでも冬らしくある。
 新聞を取りがてら、毎朝40分ほど歩いているが、毎日零下の日々である。

 シジュウカラ 揺れる小枝で 丸くなり
 
 これはカミさんに誉められた一句。
 
 寒雀 丸々ふくらみ 美味しそう
 
 これは、カミさんに嫌な顔をされた句。
 雀は、昔は食べたんですよ。
 
 冬の雑感でした。