医者に頼らない生き方4 食事編

 FM八ヶ岳で放送中です。地元のミニFM局で八ヶ岳といっても、南麓の北杜市韮崎市でしか聞くことができません。八ヶ岳の西麓(富士見町、諏訪など)、北麓、東麓には、電波が届きません。
 インターネットを介して放送するようになれば、どこでもいつでも聞けるようになりますが、その予定はまだないようです。そんなわけで、わたしの放送を聴けない人に、ブログを通して、放送します。
 今回流した曲はナタリー・コール。「アンフォゲタブル」というCDより、モナリザ、ヴェリーソートオブユー、アンフォゲタブルの3曲です。それではどうぞ。
 医者に頼らない生き方4
1今日の朝は何を食べましたか 
 医者に頼らない生き方の実践編、今回は食事の話です。
 からだにいい食べものをもちろん紹介していきますが、まず、朝食を取り上げたいと思います。
(関さん=聞き手、今日の朝食は何を食べましたか。答えて)
 朝食は、毎日の食事のなかでも大切です。前日の夕食をとった時間にもよりますが、食べものがおなかの中に入ってこない時間、つまり空腹の時間がいちばん長い。それだけからだが欲しているものをとらなければいけません。また、1日のはじまりですから、朝食の内容如何によって、体調が変わることもあります。
 食べものは、その栄養成分で分けると、たんぱく質、糖質、脂肪、繊維質、ビタミン・ミネラル、さらに、微量栄養素といいますが、亜鉛などの微量金属などが上げられます。
 朝からきちんととりたいものは、まず糖質です。糖質は炭水化物ともいいます。厳密にいうと、炭水化物には、繊維質が含まれますので、繊維質を含まないものを糖質といいます。
 最近の食品表示を見ると、炭水化物より糖質と書かれていることが多いですね。昔の教育を受けた人間にとって、同じものでも呼称が変わってくると戸惑うことが多いですね。
 糖質とは、ご飯やパン、麺類、果物、砂糖などです。ハチミツも糖質です。主食になるご飯類以外にも、ジャガイモやサツマイモをはじめとした芋類、レンコン、カボチャにも糖質は多いですね。
 糖質に限りませんが、栄養はすべて消化・吸収されてからだのエネルギーとなりますが、糖質はからだの中でエネルギーに早くなるのです。
 エネルギーは、当たり前ですけど、からだを動かす元になるものです。からだを動かすというと、運動を思い浮かべますが、脳もエネルギーがなければ動いてくれません。
 わたしたちが寝ている間も脳は活動しています。起きた直後は、エネルギーが不足していますので、脳の活動も低下しています。朝ご飯を食べてしばらくすると頭がすっきりするのは、そのためです。

2からだが動くということ
 エネルギーといいましたが、わたしたちの体がエネルギーとして使うのは、ブドウ糖脂肪酸といわれるものです。ブドウ糖は、先程から述べてきた糖質からできます。脂肪酸は、脂肪です。
 ご飯やパン、麺類に含まれているでんぷん。でんぷんは、糖質がいくつも集まったものです。多糖類といいます。 これが分解されて、ブドウ糖となって、吸収されます。
 糖質が、ひとつのものでできているのを単糖類。これはブドウ糖そのもの、果糖など。果糖は文字通り果物に含まれている糖分。2糖類といわれるものがあります。これが砂糖や乳糖。乳糖は、牛乳に含まれています。麦芽糖というのも2糖類です。サツマイモや水飴に含まれています。
 でんぷんは、単糖類や2糖類とくらべると、分解に時間がかかりますので、吸収も少し時間がかかります。
 脳が動くのに、エネルギー源としてもっとも必要なものが糖質です。
 脳は、糖質だけでなく、ケトン体というものもエネルギー源になっていますが。脳のエネルギー源のほとんどは糖質に寄っています。
 脳を即効で動かしたいというときは、甘いものですね。たとえば、ミルクとお砂糖がたっぷり入った紅茶、羊羹に緑茶、チョコレートにクッキー、もちろん果物もいいですね。
 しかし、食べ過ぎてはダメですが、少しなら、頭を活発にさせてくれます。

3わたしの朝食を紹介します
 わたしの朝食を紹介しましょう。
 朝はご飯です。東京にいたときは、朝食はパンだったのですが、こちらに越してきて、ご飯になりました。
 ご飯にみそ汁、納豆、しらすおろし、鮭のほぐしたもの、佃煮。
 納豆は、これは子どものころからですが、全卵を入れ、鰹節、ネギを入れてよくかき混ぜます。納豆だけで食べることはありません。付いているお醤油は、大体半分ぐらい入れます。全部は入れません。
 しらすおろしですが、お醤油はかけません。しらすは25グラムが2日でなくなります。佃煮は、ほんの少し。みそ汁の具は豆腐だったり、野菜だったり、いろいろです。具は食べますが、汁を全部は飲みません。
 これが定番。
 欠かせないものが納豆です。これは、順天堂大学の白澤卓二教授の本を作ったのですが、白澤教授は長寿を研究しています。百歳まで元気に生きた人を百寿者といいますが、百寿者だったのが三浦敬三さん。三浦雄一郎さんのお父さんですが、三浦敬三さんが毎朝必ず食べていたのが納豆です。
 白澤教授の研究によると、納豆のようなネバネバした食品は、血糖値を急上昇させないのだそうです。血糖値が急上昇して、それを取り込もうとインスリンが出てきます。インスリンを一気に出すようなものを食べていると、老化を進めるそうです。
 納豆には、ビタミンKが豊富です。ビタミンKは、血液が固まるのを防ぐ働きがあります。血液が固まると血栓ができます。これがつまると、脳梗塞心筋梗塞を起こします。血液がかたまるのを防ぐワルファリンという薬があります。この薬を飲んでいる人は、納豆を食べると血液がいっそう固まりにくくなりますので、医師と相談してください。それほど作用が強いということですね。
 こうした薬を飲んでいない人で、納豆が食べられないという人は別ですが、納豆、糸引き納豆は室町時代に生まれた、日本独自の食べものですから、ぜひ食べていただきたい。
 味噌、醤油、これも日本独自の食品です。
いわば日本人のからだをつくってきた食べものといってもいいでしょう。
 日本古来食べものはもっと食卓に載せてもらいたい。日本人の体質に合っているもの、日本の風土にあった食べもの、これらはわたしたちのからだに合っています。
 からだに合っているものを食べていれば、それだけ元気でいられる。
 わたしたちの体質は、簡単には変わりません。食べもの、風土などが、わたしたちのからだを長い年月をかけてつくってきました。ですから、体にあった食べものを食べることが大切なのです。