のだめカンタービレを聞く
遅ればせながら、のだめカンタービレ最終楽章のCDを聞いた。
のだめオーケストラによる、ベートーヴェンの7番、デュカスの魔法使いの弟子、ラヴェルのボレロなどが入った千秋編、モーツァルトのトルコ行進曲、ショパンのピアノ協奏曲、ベートーヴェンのピアノソナタなどが入ったピアノ編、サラサーテのツィゴイネルワイゼン、モーツァルトのオーボエ協奏曲、ブラームスのヴァイオリン協奏曲などが入った室内楽編。3枚のCDで構成されている。
聞いていて、鳥肌ものだったのが、ピアノ編である。ピアノは、北京オリンピックの開会式で話題になった、ラン・ランが弾いている。ピアノ編のすべてはラン・ランによる。ラン・ラン自身「のだめ」を知っていて、オファーがきたときにすぐに了承したという。のだめの自由にピアノを弾きまくるところが、ラン・ランの演奏で現実のものとなった。
『のだめカンタービレ』と『ピアノの森』はともにピアノをテーマにしたマンガだが、音楽の楽しさ、素晴らしさ、場合によって息苦しさを見事に描いたもので、非常に好きなマンガである。それぞれ実写、アニメとなっているが、音楽そのものをどのように見せるか、聞かせるかがむずかしい。
読者は、勝手にイメージをふくらまし、読んでいるから、実際の音楽がイメージに合わなかったら、ブーイングだ。じつは、のだめも映画を観ていないのでわからないのだが、CDを聞く範囲なら、まったくOK。
ふだんは、もっぱらジャズばかり聴いているが、たまにクラシックもいい。原稿を書いていて、バックに流すには、クラシックのほうがいいかもしれない。
持っているクラシックのCDを引っ張り出して聞いてみている。
気に入ると、仕事が進まない。
さて、困ったものだ。