地域医療貢献加算

 何やら小難しいタイトルにしてしまいましたが、今年度の診療報酬改定からはじまった制度です。
 わかりやすくいってしまえば、診療所に限りますが、24時間365日患者に対応するようにすれば、診療報酬を与えましょうという内容です。
 ただし、診察時間以外に、誰が対応し、どのような体制を持っているかを患者に診療所内に掲示したり、診察券に明示したりして患者に知らせる必要があります。留守番電話になっている場合は、医師に転送されること。もしくは速やかに医師が対応するようになっていなければなりません。
 診療所からの請求書を調べると地域貢献加算の届け出をした診療所は、4月現在で27%、これから届け出るとしているところを合わせると、29%になるそうです。
 患者からすれば、24時間365日対応してくれるのは大変ありがたいのですが、医師の立場からすると、いつかかってくるかわからない患者からの電話に常に対応しなければならないのは、かなりの労働になります。
 病院の勤務医が24時間以上、36時間ぶっ通しで働いている現状があります。開業医の中にも、地域医療貢献を文字通り実行している医師もいます。24時間365日、常に患者に対応しています。診療時間以外電話に出ないし、往診なども一切しないという医師もいますが。
 少なくともがんばっている医師や医療従事者を支えていきたい。
 そのためには、わたしたちが何ができるか。そんなことをみんなで考えようという講演会を8月の初めに開きます。
 さて、どんな意見が集まるでしょうか。