本の中身を紹介します

1『測るだけで大丈夫』
 いままで、たくさん健康、医療関係の本を編集、執筆してきました。
 健康雑誌の編集長をしたり、テレビで健康番組をプロデュースしたり、ラジオの番組でも、いろいろな健康法、健康に役立つ身近な方法をいくつも紹介してきました。
 そんな中で、今度の本で紹介していることは「測る」ことです。
 血圧を測る、体重を測る、歩数を測る、体温を測る。
 この4つの測ることですが、みな自分の家でできます。特別に病院やクリニックに行く必要はありません。
 もっとも、血圧計、体重計、歩数計、体温計と道具が必要ですが、いずれも、健康を守るうえで役立ちますから、この際そろえることをお勧めします。
 じつは、血圧を下げる、体重をコントロールするために、どんな方法があるのか、どんな方法がいいのか、話してきました。
 でも、何かきっかけのようなものがないと、やってくれない。
 歩きましょう、食べすぎないようにしましょう、というと、みなさんわかっていますとおっしゃる。
 でも、できない。わかっているが、できない。
 この「わかっちゃいるけど」という壁を突き破るには、何かが必要です。
 それはなんだと思いますか?

2自分のからだを知る
 血圧を測る、体重を測る、歩数を調べる、これはみな自分のからだのことを知ることです。
 たとえば、体重ですが、なんとなく太ったな、と思って体重計に乗ったら、5キロも太っていた。1キロ2キロでは、あまり太ったと感じません。80キロ90キロとある人なら、なおさらでしょう。
 ところが、毎日体重を測っていれば、体重の変化はすぐにわかります。1キロもふえれば、あー、太ったな、と思います。
 1キロぐらいなら、落とすのは簡単です。でも、これが5キロになると結構むずかしい。
 1キロの変化は体重を毎日測っていることで気づきます。
 わたしは、朝と夜体重を測っています。じつはかみさんも測っているので、ふたりして今日は太っていなかった? と確認しています。
 前の晩に、同じものを食べています。お腹がいっぱいになるまでは食べませんが、それでも食べすぎてしまうことはあります。
 夕食が物足りないと、デザートを食べたくなります。ちょっと大きめのケーキを食べたりすると、これでお腹がいっぱいになります。
 これが体重増加のものでした。体重を測ると必ず太っています。
 わたしの例でいうと、じつはなかなかやせません。
 原稿を書いていて、ちょっと休憩というか、集中力が途切れます。そのときに、仕事場から出て居間に行き、お菓子をポリポリ。これがやせない理由だと思っています。
 最近、あまりお酒を飲まなくなりました。弱くなってきたからです。
 お酒を飲むと、やはり自制がきかなくなります。食べすぎてしまいます。しかも、自分ではそんなに食べているという実感がない。
 この実感がないというのがまずい。

3気がつくこと
 お酒を飲んでいるときには、ちょっと食べすぎても実感がない。
 さきほど、少し太ったくらいなら、気がつかないといいました。
 これと、同じ。
 毎日体重を測っていれば、確実にわかります。体重計が教えてくれますから。
 毎日測る人は少ないと思います。
 しかし、毎日測らなければ意味がありません。
 体重の変化がどのようにして起こるのか、体重計に乗ってはじめでわかります。
 どんなときにふえたか、反対にどんなときに減ったか。
 食べすぎ、運動不足。これに気づくことが重要です。
 気づくこと。これがわかっちゃいるけどという壁を越えることです。
 毎日血圧を測る、体重を測る、時間はかかりません。
 できれば、それを記録する。数字で記入するのでなく、グラフにしていきます。体重の場合、グラフが右肩下がりになっていけばい いのです。体重が減っていくのを、自分の目で確かめることができます。

測るだけで大丈夫―血圧/体重/歩数/体温 (ヤエスメディアムック 292)

測るだけで大丈夫―血圧/体重/歩数/体温 (ヤエスメディアムック 292)

 今度の本にはグラフもつけました。コピーすれば、ずっと使えます。
 ぜひ、チョイやせを実現してください。
 血圧も下がるし、コレステロール、ヘモグロビンA1cもよくなります。
 あの、それとツイッターをはじめました。hipo1949が登録のハンドルネームです。フォローしてください。